特殊大乱闘「御神籤乱闘」デザイナーズノート

みなさんこんにちは。E*LNO(えるの)と申します。

普段は埼玉県で、ふるよにの公認イベントを主催しております。

今回は、私が主催したイベントのうち御神籤乱闘という大乱闘大会についてのデザイナーズノートです。

 

本記事は、へくとぱ(@3422project)さん主催の「ふるよに Advent Calender 2022」に12/23分として参加しています。

ミコトとしての実力があまり無いためみなさんの桜花決闘に役立つような内容を書けないのが残念ですが、楽しいお祭りごとですので去年に引き続き参加させていただきます!

 

 

目次

 

 

はじめに

まず、御神籤乱闘と言われてもなんのこっちゃという方も多いと思います。

御神籤乱闘(おみくじらんとう)とは、私E*LNO(えるの)が考案し、縁あって(そして非常にありがたいことに)BakaFireさんのご協力の下で作成された、ふるよにの大乱闘*1ルールです。

今年の1月に、準公式イベント「さいたまふるよにアナザー第30回大会」、そして公式イベント「お気楽交流祭:秋葉原の部、一月」の内部イベントとして開催されました。これまで私が開催したイベントの中でも特に大成功だったと自負しており、開催に至るまでに色々と試行錯誤を重ねた内容でしたので、およそ1年経った今、デザイナーズノートとして綴らせていただきます。

というか、もう一年経つんですね…。

 

御神籤乱闘のルールはここで紹介しきれないので、気になる方は大会のTwiplaページ(さいたまふるよにアナザー第30回大会 - TwiPla)より詳細なルールを、もしくはどんなルールなのか雰囲気だけ知りたいという方は下記の公式ブログでイベントの概要を紹介いただいてますので、ご確認ください。

 

 

おみくじ大会の開催

御神籤乱闘がどのように生まれたかについて説明するためには、まずおみくじ大会シリーズについてお話しする必要があります。少々長くなってしまいますが、お付き合いいただければと思います。


おみくじ大会とは、私が1月に埼玉で開催しているふるよに公認大会の通称です。開催が1月である点と、特殊ルールの内容がおみくじのように運試しの要素を兼ねているためこのような名前を付けています。

普段私が主催しているイベントはさいたまふるよにアナザー大会という名称で、本来は別の主催の方に月1回定例開催いただいているさいたまふるよに大会とは別に、不定期に開催する独立イベントという意味合いでアナザーと銘打っていました。

 

ふるよにといえば、オリジンとアナザー

 

しかしその名称ゆえに特殊ルールによるイベントを望む声が挙がり、また私自身も他のイベントでは見られないような特色を出したいという思いもあり、今では特殊ルールが中心のイベントとなっています。ちゃんと普通の大会も開きますよ。

 

ちょうど3年前、2019年12月のイベントの帰り道に参加者の方からあるアイデアを頂きました。

「全自動デッキ構築ロボ*2を、強制的に出動させる大会(=参加者全員が眼前構築を完全にランダムで行う)はどうだろうか?」

当時はまだ自分で飛び抜けたルールを考えることが少なく、新しいアイデアを頂けるのは大歓迎でした。ただ、眼前構築といえばふるよにのルールの中でも結構ウエイト重めな根幹をなす部分だと思い多少不安ではありました。が、そんな不安を吹き飛ばす勢いで速攻OKがもらえたので、そのまま2020年1月のイベントとして開催しました。

この大会は私の想定以上に好評で、

「またやりたいけど、年1回で良いです。」

とお褒めの(?)言葉も頂きました。

 

もう一回ガチャを引いて気持ちよくなれるんや!お得やろ!

 

さて翌年、本当にあるのか謎ですが期待の声に応えるべく、第2回おみくじ大会を開催しました。ルールは引き続きランダムデッキによる大会ですが、内容は前回よりもパワーアップさせたいという思いがありました。

ここで目をつけたのが天音流羽根落です。とっても1月にピッタリですよね。デッキ構築の切札は、天音流羽根落を含めた9枚からランダムで選ばれるというシステムにしました。

なお、カードテキストは本来「相手の顔に任意の文字列または任意の記号を描いてもよい。」というものですが、流石に嫌な人もいる*3と思ったので、「相手のエントリーネームに落書きをしてもよい。(上書きOK)」としてみました。

おまけ程度で考えたルールではありましたが、このエラッタも参加者には十分楽しんでいただけたようなので、前回以上に成功と言えるイベントでした。

 

※天音流羽根落…?という方はこちら

 

 

第3回おみくじ大会

2022年にはこのおみくじ大会も3回目。前年よりさらにパワーアップすることは第2回の開催時点ですでに決めていたことで、その日の帰り道にはすでにアイデアをぽつぽつと考えだしています。

天音流羽根落を引き続き使用するとして、さらに面白い体験を提供できないだろうかと考えはじめ、唐突にあることを閃きました。

 

くるるーん☆ ひらめきましたぁ!

 

 

 

 

 

「相手の顔面じゃなくて、カードのテキストに落書きすればいいのか!」

 

 

 

 

 

※お使いのe_lno.exeは正常です。

すなわちこのアイデアは、天音流羽根落のカードテキストを下記のようにエラッタするということです。

【攻撃後】相手がライフへのダメージを選んだならば、カードを1枚選択して好きなテキストを1行書いてもよい。

桜花決闘の真っ最中に、突然カードが強くなってしまう。なんともクレイジーで、とっても楽しそうじゃありませんか?

御神籤乱闘についてルールを把握されているならば、もうお分かりでしょうか。まさしくこれは御神籤乱闘の原型となるアイデアでした。

 

 

御神籤乱闘となるきっかけ

年末が近づき、いよいよ1月のイベントについて本格的に企画し始めます。ベースはもちろん、カードテキストに落書きをするというアイデアです。

天音流羽根落を使用する点とそのエラッタ内容は問題ありませんが、カードテキストへの落書きはこのままではいけません(間違っても自由に落書きをしてよいなどとした暁3-7 6/4には、あらゆるカードが「あなたは勝利する」効果を持つクソゲーと化します)。

 

デッキが「あなたは勝利する」効果で染まるイメージ

 

カードに追加で書かれる効果はあらかじめリストとして作成しておき、6面ダイスを振って出た目に対応する効果が選ばれるようにしました。そのうえで、カードに追加された効果は、自分だけでなく参加者全員に共有されるのです。会場全体に影響を与えるゲームデザインは私の好きな方向性の一つで、今回も真っ先に盛り込みたいと考えました。

カードタイプごとにテキストの形式を変える必要があるため18種類の効果を考えなければいけませんが、まずはこの方向性で大会として開催しても問題ないかどうか、BakaFireさんに確認してから取りかかる方が良いでしょう。

ありがたいことに、毎月秋葉原で開催されている公式イベントにはBakaFireさん本人がいらっしゃっています。11月のイベントで、ルールについて記したメモを片手に、BakaFireさんに概要を説明します。

 

BakaFireさんの反応は、想定以上に良いものでした。この段階のアイデアに魅力を感じてもらえ、さらにはいくつかのフィードバックも頂くことができました。口頭でしたので全部を思い出すことは難しいですが、

「例えば、今書かれている攻撃札に+1/+1修正をするというのは強力すぎるので、+0/+1くらいに落ち着かせるなどのバランス調整は必要だと思います。」

「参加者全員が天音流羽根落を必ず使用するのは方向性として正しいですが、一方で必ず存在している以上一定のケアはされるため、その効果を活かせず体験がうまくいかない可能性がありますね。」

といったようなフィードバックをその場で返していただけました。

前者はそこまで深く考えずにサンプルとして記載した効果なのであとで調整していけば良いとして、後者の問題は大きいですよね。去年のイベントでのバイアス*4が掛かってしまっていたため、事前に気づくことができていませんでした。

今回のイベントの趣旨だと、全員にカードを強化する機会が平等に訪れることはマストです。しかしこのまま全力攻撃である天音流羽根落を使用すると上記の問題の解決は難しく、何か別の方法を模索する必要が出てきてしまいました…。

悩む私に、BakaFireさんの口から衝撃の提案が飛び出します。

 

 

 

 

 

「例えば、3/0の全力でない攻撃にして、相手がライフへのダメージを選んだ時に発動する効果にしてはどうでしょう?」

「カードのテキストを考えて送っていただければ、その内容を打ち込んでイベント用に画像データをご用意することは可能です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……?」

↑わかってない顔

 

 

 

 


聞き間違いを疑ってしまいました。

混乱のあまり10分くらい経ってから改めて聞きに行ってしまいましたが、まずこの内容でイベントを開催することはOKで(ここが本来の趣旨)、なおかつイベントで使用する専用のカードの画像を用意していただけることになりました!!!

こうして、3年目のおみくじ大会は全く想定していなかった方向へと進むことになるのでした。

 

 

ルールデザイン

早速、BakaFireさんに作業をお願いするべく、まずは私の手でたたき台となるルールをデザインします。

※ちなみに御神籤乱闘という名称はイベントの2週間ほど前に決定しましたが、本記事ではわかりやすさのために最初から御神籤乱闘と記載しています(御神籤乱闘、御神籤戦といった案をBakaFireさんから頂き、御神籤乱闘に決めました)。

第一案の時点で、天音流羽根落は以下のエラッタ効果でデザインされました。カードの内容はすでに原形をとどめていませんね。混乱を避けるため、このカードは天音流羽根落でない別名のカードに変わることになります。

 

《攻撃》
消費2
適正距離3-7、3/0
【攻撃後】相手がライフへのダメージを選んだならば、通常札であるカードの名前を1つ宣言し、御神籤を引く。

 

適正距離は当初0-10でデザインする予定でしたが、あまり簡単に使用されるのも面白くないのである程度の基本動作を要求される間合に落としました。

頭出しの案ではダイスを使用するデザインでしたが、カードテキストを考えている中で御神籤を引くというキーワード効果を閃きました。あらかじめ御神籤カードを別で用意しておき、そのカードをランダムに引くことでそこに書かれた効果が選んだカードのテキストに加わるイメージです。

御神籤という言葉には様々な表記がありましたが、メガミを宿すゲームですのでせっかくならとの文字が含まれているこの表記を選択しています。

御神籤カードの適用範囲は、通常札に限定しました。理由は大きく3つ。

1:切札はせっかく強化しても使用回数が限定的である。

2:切札はそもそも通常札にくらべ強力にデザインされている。

3:適用範囲を切札まで広げる場合は御神籤カードを2倍用意しなければならない*5

特に3つ目の理由が、参加者の認知の負担もあり、なにより私自身の負荷が許容量を大きく超えるためNGでした。

 

ダイスの出目に対応した効果表改め、御神籤カードの内容もデザインします。最初に考えた効果のうち半分ほど最後まで変わらずそのままの形で残りましたが、全体的に見て《攻撃》用の赤の御神籤カードについては今よりも強力で、《行動》や《付与》用の青、緑の御神籤カードについては今より控えめな内容でした。

例えば、赤の御神籤カードには以下のものがありました。

・【攻撃後】カードを1枚引く。

これについてはすぐにBakaFireさんから「頭一つ抜けてえげつないです。」とコメントを頂き、青の御神籤カードへと移植されることになります。

 

ルールの外側もあわせて決めていきます。眼前構築はランダム、桜花決闘には大乱闘のルールがそのまま乗るので、残りはメガミ選択ですね。

オーソドックスなのは三拾一捨ですが、他のプレイヤーが御神籤を引いた結果を見て使用するメガミを変えたいと思いませんか?私なら変えたい。そこで生まれた選択肢は随時選択です。

一試合ごとに使用メガミを変更できる随時選択はまさにこのルールにうってつけのものでした。普段あまり日の目を見づらいルールでもあるので、なおのこと取り入れたい気持ちもあります。ただし懸念点もあります。後半に進むにつれ、使用メガミの傾向が偏ることです。

この懸念は最後まで払拭できませんでしたが、随時選択以上にルールとマッチする方式も見つからなかったため、BakaFireさんと相談のうえで今回はまず随時選択で実施しましょう、という方向で落ち着きました。

 

 

デザイン調整

ここまでの第一案で骨組みとなるルール自体は固めることができました。この先もルールに対して調整はほとんど無く済んだ一方で、カードデザインは非常に苦戦しました。

まず、御神籤カードはダイスの6つからキリのいい10枚に増やすと決めていました。つまり、30種類も考える必要があります。さっそく自分を恨みました。

普段ならば知り合いに相談することもできたのですが、今回ばかりは事前に内容を共有することができず、結果として私一人のアイデア力勝負となり、非常に悩み続けていました。一部はすでにあるもの*6から引っ張ってくるなどして、なんとか案を必要数ひねり出しています。分かりづらいテキストを出してしまうこともざらで、そのたびにBakaFireさんに修正いただきました。

一方で、御神籤を引くための切札カードについてはさらなる苦戦を強いられます。

X/0のダメージでライフを選択した場合に効果がトリガーするデザインは、ゲームを構成する要素の1つであるジレンマそのものであり、私はこのギミックデザインをふるよにの中でも特に綺麗だと感じ気に入っています。

 

最近だとアキナそのものがコンセプトとして持ってますね


しかし、今回のイベントはおみくじ大会の第3回であることからランダム眼前構築ルールの上に大乱闘を乗せる前提で進めており、そのルール故にこのジレンマが破綻する恐れがありました(デッキの《攻撃》が少ないことがバレて後続の攻撃の圧が無ければ、3/0というダメージであってもオーラを選択することのリスクが取り除かれてしまいます)。

眼前構築を通常通り行うルールに変更することも選択肢でしたが、これまでのおみくじ大会の流れを断ち切る決心ができず、今回は私のわがままを通させていただくことになりました。

ここでふたたびメインギミックへのメス入れが必要になってしまい、調整に時間を要しました。加えて他にもルール上の懸念点もいくつか浮上し、BakaFireさんとの議論の中でも、様々な案が飛び交いました。

最終的にはランダムデッキによる火力不足からゲームが停滞する可能性があることを一番の問題点として取り上げ、以下の方向性をもって解決を図っています。

・御神籤カードの効果で《行動》や《付与》にもライフをとる手段を増やす

・切札カード自体にスタッツを持たせることで、最低限の打点を担保する

この案に決定してからも切札カードについては何度も調整を重ねますが、最終的には以下の形となりました。

 

《攻撃》

消費2
適正距離3-7、2/2
【常時】あなたのライフが7以下でないと、このカードは使用できない。
【攻撃後】拍手を2回打ってもよい。そうした場合、通常札であるカードの名前を1つ宣言し、御神籤を引く。

 

調整の中で《行動》や《付与》としてデザインする案も出ましたが、最終的には《攻撃》に戻っています。消費や適正距離も当初のデザインのまま変更が必要ありませんでした。

拍手(かしわで)を2回打ってもよいというテキストが、イベントの演出として違和感がないのと、音による会場内への通達を兼ねている点は自分でもお気に入りポイントです。
※ちなみに、参加者にも拍手を打つことを楽しんでいただけていた様子で、相手がダメージを選択するよりも先に拍手を打つ事態が発生してしまうくらいには、このテキストは強く印象づいていたように見えました。

【常時】効果は私にもBakaFireさんにとっても、正直なところ思い残す部分があります。しかし、何も条件を縛らないよりはゲームの展開に多様性をもたらすデザインとして成立しているため、ある種の及第点です。

 

懸念された問題点もおおよそ解決し、この形でようやく切札も確定しつつありましたが、最後に慌てて「対応不可(切札)を付けてください!」とお願いしました。

第1回おみくじ大会で主催兼参加者でもあった私は、その身をもってあるカードの脅威を知っていたのです。

 

 

こうして、紆余曲折ありましたがようやくデザインがまとまりました。

ここまで大掛かりなデザインははじめてで、考えなければいけないことの多さに圧倒されていましたが、非常に心強いバックアップもあり、とても良い形に仕上がったと思います。

 

 

突然ですが、ここでクイズです!

ででん!

 

現在公開されているふるよにのカードの中で、対応不可(切札)が書かれたカードは2枚しか存在しません。もう1枚が何か分かりますか?

答えはこの記事の一番最後で!

 

 

カードデザインの裏話

ところで「天音流羽根落とは別のカードになります(そのためユリナのカードではなくなります)」と言われていたこの切札がどんなカードになるかは、私自身も直前までわからない状態のままでした。

のちほどイベントの名称が御神籤乱闘に決まったタイミングで、「TOKIAME先生に描いていただく新年用のイラストを使用したデザインにします」とお伝えいただきましたが、切札の名称も、どのメガミのカードになるのかも、全く予想がつかない状態でした。

※前年の新年用イラストはあまからするめ先生の描いたトコヨでした

 

せなぶとん せなぶとんすき せなぶとん

 

年が明け手元に届いた年賀状には、振袖に身を包んだレンリが、ちびメガミと化したカムヰをつまみ上げている、とても微笑ましいイラストが描かれていました。

なるほど、新カードはレンリのカードとしてデザインされ、このイラストがカード化されるのか…!と、私は期待に胸を躍らせました。

 

御神籤乱闘の担当メガミに任命!

 

そんな折にちょうどBakaFireさんよりメールを頂きました。

 

 

 

 

 

「切札についてはTOKIAME先生に(つままれているのがカムヰでなく御神籤になるような)差分を依頼しているので、そちらをお待ちください。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私「??????????」

 

 

 

 

 

今度は耳でなく目を疑いました。

差分とはいえ、TOKIAME先生の描き下ろしぃ!?

実は私がふるよにを始めたきっかけは、友人に教えてもらったボードゲームにハマりだした頃に、もともと大ファンであったTOKIAME先生のイラストに惹かれたためです。

ここまでBakaFireさんにご協力頂いている時点で既に幸せの許容量を超えている状態ですが、もはや大洪水です。

 

順風、海路数1

 

さらに、切札カードについてデザインいただける形で進めていましたが、御神籤カードについても、BakaFireさんのさらなるご厚意によりあわせてデザインいただけることになりました!

ふるよに、やっていて本当に良かった。

 

こうして何度も何度も調整のやり取りを繰り返させていただき、本番差し迫る中、いよいよBakaFireさんから完成したデータを頂きます。こうしてデータを受け取ったということは、TOKIAME先生のイラストも含めすべてできあがったということです!

 

 

 

 

 

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ハートを飛ばしてるあざと可愛い

 

 

 

 

 

何と素敵なイラストでしょう。つままれていない代わりに、横にちょこんと座っているちびカムヰも良いですね。

カードデザインと合わせてお任せしていたカード名も、ここで初めて知る形となりました。その名も、「夜山八百詣(よやまやおまいり)」。難しいですね。私は活舌が良くないので、めちゃめちゃ噛みました。

宣言するカードと引く御神籤により生み出される結果はまさに八百万。如何様なる姿にも変化できる様は、まさにレンリにピッタリです。

 

何のこと?ってなる人は公式小説読みましょう。ふるよにをもっと楽しめます。

 

前日に休日出勤をねじ込まれる不運に見舞われましたが、その悲しさも忘れてコンビニダッシュして印刷してきました!

来年こそはプリンター買います…

 

 

 

イベント企画

もろもろの準備が進み、私のイベントtwiplaページでも少しずつ公開できる情報を上げていました。

その中で、BakaFireさんよりさらに衝撃のご提案が送られてきます。

 

 

 

 

 

イエサブ日程の兼ね合いで同じ16日にこちらもイベントをやる計画となっております。そこで今回の新年形式のルールをこちらでも導入した大会を併催してもよいでしょうか。」

 

 

 

 

 

……え?冗談か何かですか!?

失礼、というのもこのイベントは眼前構築を完全にランダムに行う前提でデザインしており、公式で開催する場合でも眼前構築がランダムにならないとバランス上の問題が大きいため必然的に同様の内容になりますが、公式はそれでいいんでしょうか。

と真っ先に考えてしまいました。

とはいえ、私が考案したこの御神籤乱闘が、さらに規模を拡大しより多くの方に遊んでいただけるのであれば、それは非常に嬉しいことです。

 

あわせて、BakaFireさんが協力いただいている旨と、私のイベントの宣伝を兼ねて公式ブログで取り上げていただけることもご提案いただけました。

また、私のイベントは盛り上がりを期待して従来の8名大会から拡大して16名規模の大会を予定していましたので、イベントを宣伝いただけるのは素直に嬉しいご提案でした。
こうして私のイベントは準公式として、さらには同日に同様の内容で秋葉原にて公式イベントが併催されることとなりました。

 

 

イベント当日

2022年1月16日

埼玉会場では開会式にてTOKIAME先生のイラスト、そしてBakaFireさんのデザインによる大変素晴らしい夜山八百詣のカードお披露目からスタートし、無事に16名満員で大会を開催することができました。

当然私は埼玉会場にいるため秋葉原会場の様子を直接見ることはできませんが、あとでBakaFireさんにお聞きした様子やTwitterエゴサした限りでは、あちらも16名ほどでイベントも好評だったようで嬉しい限りです。秋葉原会場、私も行きたかったなぁ。

※御神籤カードについても大変素晴らしいデザインを施していただけました。参加者には御神籤を実際に引いた時に初めて見れる形にしてあります。

 

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会場でまず目に入るのは、このルールシート兼フライヤー!名前もクレジットしていただけました。


16名開催のため8卓、4つのテーブルにそれぞれ御神籤カードのセットと、適用された効果をメモするためのシートを配置しました。

ひとしきりの説明も済み、いよいよお祭り本番!

ゲーム中盤から鳴り響く拍手の音、桜花決闘を翻弄する御神籤に喜びと悲鳴の声が混じりつつも無事に3回戦を終え、見事に2名のミコトがこのクレイジー極まりない環境を制しました。

 

今回、埼玉では参加者16名に対してジャッジが私1人であり、さらにはスマホ1台で御神籤の内容をリアルタイムツイートしようと試みていたため、あらゆる面で手が追い付かず、また御神籤も想定をはるかに上回る回数*7が引かれたため、かなり予定時間をオーバーしてしまいました…。

この件については、申し訳ありませんでした。もしこのイベントを開く機会があった場合には、参加者4名につき1名以上のジャッジを手配するのが賢明だと思います(そもそも開く人がいるのか…?)。

にもかかわらず、参加者の皆様にはとても喜んでいただけたようで、当日は会場も大変盛り上がっており、非常に嬉しかったです。

当時の様子をお伝えするのはなかなか難しいですが、どんな御神籤が引かれたかなど、大会の様子の一部はTwitterで「#御神籤乱闘」で検索いただくと私や参加者の方がツイートしていますので、よろしければご覧ください。

 

 

さいごに

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

細かい内容は省いたとはいえ、御神籤乱闘ができるまでの一連をお見せしたため、なかなかの分量になってしまいました。

そして、貴重なお時間を割いていただき、本イベントに多大なご協力を頂きましたBakaFireさん。本当に、本当にありがとうございます。この場であらためて感謝申し上げます。

BakaFireさんのご協力が無ければ、このような盛大なイベントにはできませんでした。これからも、ふるよにを盛り上げるため主催として、そして一ミコトとして尽力いたします。

 

御神籤乱闘の制作にあたり、普段の特殊ルールイベント主催で培った経験や、その特殊ルールに対して毎回真摯に向き合ってくれている参加者の皆さん(本当に驚くほど、みなさん本気で検討し取り組んでくださっています)の様子が、とても活きました。

ルールのデザインについては私とBakaFireさんで作成、調整しましたが、これまでのみなさんとのイベント経験があってこその結果だと思っています。いつも本当にありがとうございます。みなさんのおかげでイベントはここまで続けられております。そして、これからもどうぞよろしくお願いします。

 

そして、御神籤乱闘に参加いただいた方々、ありがとうございました!秋葉原の方に参加いただいた方については把握できておりませんが、このイベントを少しでも楽しんでいただけていたようでしたら幸いです。

 

最後になりますが、来年もまた、おみくじ大会やります!

大会のTwiPlaページは先日作成したばかりで、公式大会ページにも掲載いただけました。

開けていなかった受付ですが、先ほどから開始しております!

今回は1/9(月・祝)に、午前:ランダムデッキ大会午後:御神籤乱闘の2本立てでお送りします!

2つに分けたということはそう、来年の御神籤乱闘は自由にデッキを構築できるのです!ぜひクレイジーなコンボで勝利をつかみ取ってください!

地理的な問題で埼玉へのアクセスが難しい方には心苦しい限りですが、当日はまたTwitterで様子をお伝えすることができればいいなと考えております。

 

それでは、みなさん本当にありがとうございました!

また次回、お会いいたしましょう。

 

 

 

 

 

本記事では「ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME」からお借りした画像を使用しています。

ふるよにコモンズ:https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html

また、BakaFireさんから事前に内容を確認いただき、御神籤乱闘に関する画像の掲載と記事の公開について承諾を得ています。

 

 

 

 

 

クイズの答え:勇往邁進(反転してね)

 

 

 

 

 

*1:競技的ルールとは異なりカジュアルなゲーム体験を楽しむことを目的としている、非常にクレイジーな追加ルール。祭札に入っていたりする

*2:公式が大会でそのように例えている

*3:というのは建前で私がいちばん嫌がっている

*4:昨年は天音流羽根落がデッキに入るかはランダムだったので、ライフにダメージが入るプレイヤーが一定数存在した

*5:切札用の御神籤カードも案は出していた。「消費フレアを1少なくする。」「ライフに2以上のダメージを受けたら再起する」等

*6:めがみ大発生や、原初札など

*7:なんと50回以上