ふるよに「ロチェスター・ドラフト」総合ルール(さいたまふるよにアナザー版)

目次

 

更新履歴

2024/03/04:ver.2.0.0へのアップデートに伴いルールを最新化しました。

 

概要

「さいたまふるよにアナザー」においてロチェスター・ドラフトによる「桜降る代に決闘を」の公認大会を実施する場合、本ルールを適用します。

ふるよにのロチェスター・ドラフトは別のイベント主催の方が考案・調整したルールであり、許可を頂き本ルールにおいても採用しています。

 

カードプール

本ドラフトにおけるカードプールは、以下のリンクよりご確認いただけます。

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1XadvDVwEEF7rGzxYexwW7_f1-8aY7jjCKaiweDfGwbQ/edit

禁止指定カードは、アンリミテッド・ルールに限り使用されます。

名誉禁止指定カードは、いかなるルールにおいても使用されません。

 

ドラフト

4人1組でドラフトを行います。現状、人数の過不足には対応していません。

ドラフトは、以下の手順で実行します。

1.4人のプレイヤーがテーブルに円状に着席します。

2.任意のプレイヤーをスタートプレイヤーとします。

3.カードプールから無作為に通常札6枚、切札3枚の合計9枚を取り出し、全て公開します。

※厳密には通常札として扱わないカードが混ざっていますが、便宜上通常札として呼称します。桜花決闘における扱いは後述します。

4.スタートプレイヤーから時計回りの順に、各プレイヤーは1枚ずつ任意のカードを選択して獲得します。いつでも、通常札、切札の好きな方を選択できます。獲得して手元に移動した後は、裏向きにして構いません。

5.次に、スタートプレイヤーの右側のプレイヤー(=4枚目のカードを獲得したプレイヤー)から反時計回りの順に、各プレイヤーは1枚ずつ任意のカードを選択して獲得します。ただし、スタートプレイヤーだけはこの時2枚目のカードを獲得しません。

6.残った2枚のカードは、ゲームから取り除きます。

7.スタートプレイヤーを右隣のプレイヤーへ移します。

8.全てのプレイヤーがカードを14枚ずつ獲得するまで手順3~7を繰り返します。

(全てのプレイヤーがスタートプレイヤー回ずつ行います)

 

マッチング

対戦相手は、ドラフト終了後に同卓のメンバー同士でマッチングを行います。

大会の場合は、勝ち数が同数のプレイヤー同士の中から無作為に選ばれます。

 

眼前構築

獲得した14枚のカードから眼前構築を行います。

14枚の中から任意の10枚を選択し、使用するカードとします。通常札と切札の枚数比は任意です。

※通常札7枚、切札3枚の内訳を守る必要はありません。

残りの4枚のカードは眼前構築で選んでいないカードとして脇によけておきます。

また、以下の神座の中から任意の1種類を秘密裏に選択します。

※神座カードまたはメガミタロットを用いてください。

忍獣集結

眼前構築とは別に「朧霞・血桜開花」を切札として得る。

猛毒結界

手札に毒カードが2枚以上ある相手は集中力を得られない。

原初鳴動

ライラの保有する《攻撃》カードは他のメガミのカードとしても扱う。(従って帯電する)

英雄覚醒

あなたのライフが0になった時、追加札から「英雄の一撃」を手札に加える。

高等弁論

相手は焦燥によるダメージをオーラとライフの両方に受ける。

白夜必定

あなたの開始フェイズの終了時に相手が5つ以上凍結しているならば、相手は敗北する。

暗夜灯火

あなたの傘が閉じているならば、達人の間合は1大きくなる。あなたの傘が開いているならば、達人の間合は1小さくなる。

双心一体【禁止】

あなたの傘が閉じているならば、達人の間合は1大きくなる。あなたの傘が開いているならば、達人の間合はなくなる。あなたのライフが3以下になった時、「どろりうら」をゲーム外から永久に展開する。

炎天開闢

ヒミカの通常札は《全力》を失う。あなたのライフが1以下ならば、ヒミカの切札も《全力》を失う。

封魔残響

あなたの終了フェイズに完全なる封印ノ影が蠢く。

絶限八相

相手の《攻撃》は対応不可を失う。あなたが対応した時、あなたのオーラが0ならば相手のオーラに2ダメージを与える。

 

桜花決闘

初期ライフは12です。

全てのオリジン版/アナザー版メガミ(※)を宿しているものとして扱います。

※ユリナ、サイネ、ヒミカ、トコヨ、オボロ、ユキヒ、シンラ、ハガネ、チカゲ、クルル、サリヤ、ライラ、ウツロ、ホノカ、コルヌ、ヤツハ、ハツミ、ミズキ、メグミ、カナヱ、カムヰ、レンリ、アキナ、シスイ、ミソラ

メガミの特性

全てのメガミを宿しているため、メガミの特性は通常の桜花決闘でそのメガミを宿している時のように適用されますが、以下の点が異なります。

・サイネ:八相

あなたのオーラが1以下ならば、いくつかのカードが強化される。

※八相のキーワード能力は全てオーラの閾値を1として読み替えます。

・オボロ:設置

設置を持つカードが伏せ札にある際に山札の再構成を行う場合、再構成の直前にそれらを伏せ札から使用してもよい(好きな枚数を好きな順番で使用できる)

・シンラ:計略

2種類の計略どちらかを秘密裏に準備しておく。計略の実行時には準備されていた効果を解決し、次の計略を再び秘密裏に準備する。(最初の計略は「神算」「鬼謀」どちらかを選ぶことができる)

※先手後手の決定後に選んでください。

・チカゲ:毒袋

毒袋に11枚のカード(「麻痺毒」「幻覚毒」「弛緩毒」「滅灯毒」2枚「滅灯毒」2枚「滅灯毒」「雪灯毒」「残滓毒」2枚)を持つ。

・サリヤ:造花

マシンに造花結晶を6つ持つ。ゲーム開始時に好きな数を燃焼済みにしてよい

・ミズキ:統率

兵舎に12枚のカード(「槍兵」3枚「盾兵」3枚「騎兵」3枚「騎兵」3枚)を持つ。

・カムヰ:禁忌

あなたの禁忌ゲージが16以上でも敗北しない。

メガミの細則

・クルル

「いんだすとりあ」を複数枚使用する場合、いずれかのいんだすとりあ1枚にカードを封印することができる。使用したいんだすとりあ1枚につき、<追加札>に「でゅーぷりぎあ」3枚を得る。

カードを封印しているいんだすとりあが使用済みの場合、全てのでゅーぷりぎあは封印されているカードの複製となる。

世紀の大発見を行う場合、残っているドラフトプールの切札から5枚を2セット公開し、そのいずれか1セットを選択し未使用で得る。

「らんだまいざ」によって、相手の切札は残っているドラフトプールの切札からランダムに選んだ1枚と交換される。

・サリヤ

あなたのマシンがTransFormする場合、カードによらず任意のTransFormカードを選択できる。ただし、複数回TransFormする場合、既に選択したTransFormカード(同名含む)をもう一度選択することはできない。

・ライラ

兵員であるカードを使用した時も、そのカードは帯電状態になる。

嵐の力が原初なる嵐の力に変化する。

・ヤツハ

完全態にした枚数は、常に6である。

・ハツミ

海路数は、常に2である。

・カナヱ

意思を込めた面の構想カードを達成した際に、試練が描かれていない線も選べる。

物語ボードは、S6のものに変化する。

・レンリ

「オリレテラレル」によって、偽証を持つカードの中から任意の1枚を使用することができる。2回目以降の使用では、既に選択したカードをもう一度選択することはできない。

読み替え

・隙

新幕でないカードがテキストに持つ「隙」は、新幕のルールを適用する。

・対応不可

「この《攻撃》は対応されない。」というテキストは、「対応不可」と読み替える。

その他

・縁カード

桜花決闘で宿していると扱うメガミのカードを使用した時、そのメガミと縁を結ぶ。すでに縁を結んでいるメガミと再び縁を結ぶことはできない。

2柱のメガミのカードを使用した場合、その両方のメガミと縁を結ぶ。

・連携戦カード

連携戦カードは通常札と同じようにドラフトプールに存在し、眼前構築や桜花決闘においては通常札であるかのように扱う。

ただし、連携戦カードはルール上通常札ではない。

・カードの名前

カードの名前を参照する際、同じ名前を持つカードは全て該当する。同じ名前のカードが複数種存在する場合にそのカードの名前を対象とする場合、任意の種類を選択できる。

・超克

新幕でないカードは全て超克を持つ。

・原初性

原初性を持つカードならびにカード名は、相手の効果で相手により選ばれない。原初性を持つカードは封印されない。

・御神籤

御神籤の適用範囲は全ての試合卓であり、適用期間はその大会全体である。

「ふるよに横浜会 クイズ大会」優勝レポート

こんにちは、E*LNO(えるの)です。

今日は、横浜で開催された「桜降る代に決闘を」のイベントである「ふるよに交流祭:横浜の部 withぎふよに」に参加してきました。

【3/3】ふるよに交流祭:横浜の部 withぎふよに - TwiPla

主催ののだみさん、対戦したりお話ししたりしてくれたみなさん、ありがとうございました!

 

イベントの中でふるよにクイズ大会が開催され、なんと優勝することができましたので、レポートを書こうと思います。

ちなみに午後の完全戦/三拾一捨の大会は負負負勝の1-3でした。悔しいけどフリープレイ含めてたくさん勉強できたのでとってもお得でした。

 

クイズの問題文は以下のポストから確認することができます。先に自分で解きたい方は、ポスト内の画像1枚目と2枚目からぜひ挑戦してみましょう。

ちなみに4枚目を見てしまうと私の回答が見えてしまうので気をつけてください。

https://x.com/misanan0da_gm/status/1764191890277294413?s=20

 

では、クイズの中身に触れて問題ない方は下へお進みください!

 

 

 

 

まず、クイズ大会ですが、イベント内にあることは知っていましたが、形式とかよく分からないし、何も対策していませんでした。

ところで私は過去に非公式のふるよにクイズ大会に参加したことがあり、残念ながらそちらで優勝することはかないませんでした(こちらは結構勉強したつもり)

おや?今日の参加者にこの時のクイズ大会の関東チーム3人がいますね?負けないからなー!!!

www.youtube.com

 

ちなみにクイズの形式は早押しやフリップ回答のようなものを勝手に想定していたのですが、まさかのペーパーテスト!

ふるよにイベント会場で全員が前方を向いて座るというあり得ない光景の中、制限時間10分でこのペーパーテスト(記述式)に挑戦しました。あまりにもゲーム体験。楽しすぎる。

 

では、以下各設問に対する私の回答と正誤、点数です。順番にどうぞ!

 

設問1

私の回答「氷雨細音の果ての果て」

正解

2点

最初の問題なので易しいですね。特に迷うこともなく即答できました。

ちなみに略称可とありおそらく漢字の必要もありませんでしたが、フルネーム漢字表記まで含め正確に書けています。

前回のクイズ大会の勉強の成果!

 

設問2

私の回答「ユリナ、サイネ、ユキヒ、ライラ、シスイ」

正解

5点

満点は6点の問題でした。メガミ番号順に頭で思い浮かべながら、該当するメガミを書き連ねています。ミズキの時に「三重膝丸櫓」が浮かんで切札の存在を思い出しましたが、たぶん無いなヨシ!とレッドバレットの存在を思い出さないまま次へ進んでしましました。通常札に関して正解のメガミ5柱はほとんど一瞬で判断できたので、これまで自分のイベントで大乱闘大会を開催するにあたり全てのカードに目を通すことを繰り返してきた経験が確実に活きていますね。

一瞬「薙斬り」は対応だから違うのでは?と迷いましたが、問題文をきちんと読み直したので大丈夫でした。あと「Waving Edge」が頭に浮かびましたが、燃焼はテキストとして書かれていることを瞬時に判断できたのでこちらも問題無し。

上にも書きましたが、制限時間10分なのでかなり思考の余裕が無いです。

 

設問3

私の回答「羅針盤

正解

3点

あまりにも特徴的なテキストなので、瞬殺です。

 

設問4

私の回答「萌芽ほうじょう」

不正解

0点

全てのメガミの特性は一度ロチェスター・ドラフトのルールを書くために全て書き起こしていたので見たことはあったのですが、この時間中に思い出すことはできませんでした。

豊穣の漢字が思い出せずひらがなでしか書けなかったの悲しい(そうじゃない)。

 

設問5

私の回答「航海」

正解

3点

こちらは覚えていました。ハツミに関連する熟語が「航海」「順風」「逆風」「潜水」「海路数」とたくさんあるので、一瞬だけ迷いましたが合っていて良かった。

 

設問6

私の回答「次に使用する切札でない《攻撃》は+1/+0となる。」

不正解

0点

オーラバフだっけ、ライフバフだっけ・・・。と迷いましたが正しくは「攻撃『適正距離0-4、1/1』を行う。」です。

分かる人向けですが、ロチェスター・ドラフトで「天理天道覆載圏」の【破棄時】効果から原初なる嵐の力を使うことが多いので、そちらの印象が残りすぎていました。弊害。

 

設問7

私の回答「御剱桐子の巫女神楽

正解

5点

出たわね漢字書き取り問題。上で言及した過去のクイズ大会への出場が決まった後、ふるよに全カードの漢字書き取りを3周しました。これが勉強の成果じゃい!

一瞬も迷うことなく正解できました。

ちなみに書き取りで一番難しいと思っているのは「癇癪玉」です。

 

設問8

私の回答「D→C→B」

正解

5点

実際に桜花決闘で桜降る代の旅路の効果を解決する際に、山札へカードを戻してからカードを引く流れが美しいと感じたことを覚えていたので、D→Cは確定。あとはBをDの前に入れるかCの後に入れるかの2択でしたが、50 %に勝ちました。

ちなみに後から他の参加者に教えてもらった、「開始フェイズの処理順と同じですよ。」には大変驚きました。

 

設問9

私の回答「自ライフ5、自オーラ5、自フレア5、相ライフ5、相オーラ5、相フレア5、自付与5、間合5」

正解

8点

満点は9点の問題でした。

頭の片隅でちらっと考えつつもめんどくさい問題だと思ったので後回しにして最後に解き直しました。

ちなみにゲーム開始時の総結晶数は36個ですがオボロA1とヤツハAAがゲーム外から桜花結晶を持ってこれるので40で計算すれば良いか、で領域8個を羅列したら上の文章まで書いて時間切れでした。とりあえず丸はもらえた!

ちなみに想定解は両者がメグミを宿すことで、種結晶が付与札の上に置かれて桜花結晶の総数が+10個になるというものでした。制限時間内にたどり着けるほどの思考力は無かったです。ホノカ/メグミ-メグミ/Xなのでゲーム外から増える桜花結晶分は足りないところまで含めてきちんと考えられているなぁと思いました。

 

設問10

私の回答「相手がライラを宿している(円環輪廻旋が展開中)」

正解

5点

これもちらっと読んで時間使う必要がありそうだな、と思ったので後回しにして後半に解きました。

ただし問題文の解読を間違えており、お互いのメガミ4柱の想定される組み合わせを回答せよ(一通り、最大4×5点)と認識してしまい、最初に円環輪廻旋を思いついた時に、ライラ1柱で完結してないか・・・?と思ってしまったので、そこから先を考えていないです。

前回の起源戦でサイネ/アキナを使用して実際に起こった場面もあったので、算法を使用している、という回答は思いつきたかったですね。

想定解の中で抜き足はとても好きな回答。

 

設問11

私の回答「雷、嵐」

不正解

0点

ごめんなさい、都々逸は本当に覚えられない。以前のクイズ大会でも推しメガミだけ何とか覚えて他は諦めた記憶があります・・・。

7775という字数は覚えていたのですが、雷…字余りだなぁ。風…字足らず過ぎる。嵐にでもしとくか。くらいのノリです。新劇拡張 後篇の箱横といい、このあたりフレーバー面に疎いのはどこかで勉強したいですね。

反省します。

 

設問12

私の回答「灰滅 ウツロの特徴をよく表している良いデザイン」

正解

24点

最初に「好きな切札」と見た時に一瞬で思いついたカードは「S9までに実装されている」を満たしていなかったので、書けませんでした。

じゃあ「森」と書いたところで「配点:その切札の消費」の記載を確認したので、打ち消し線を引いて「灰滅」と書き直しました。

ちなみに魅力を述べよが大変困りました。

 

設問13

私の回答「できる」

正解

2点

「遠心撃」の遠心や、「戦場」のバフは《攻撃》発生時点で乗っているので後から間合の変化により影響されない、だったよなぁ。という細い記憶の糸をたどり勝利しました。最近裁定に疎くなってしまったので、これは大会主催としてしっかり勉強し直す必要があると反省しています。

 

私の回答「できる」

正解

2点

シンラ/カナヱで終幕達成ルートを開発しようとしていた時に、試練を桜飛沫または鼓動の意志を込めた面で「森羅判証」により達成できることを確認していたので自信はあったのですが、引っ掛け要素を探してしまい無駄に時間を数秒ロスしました。

書きながら気づいたのですが、ライフが減るだけでなく増えることでも達成可能であるかを問う問題ということですかね。

 

私の回答「できない」

正解

2点

「円環輪廻旋」は《攻撃》全体の解決後に発生する処理であると以前に学んでいた(確かその時の例示は「熊介」)ので、危なげなく正解することができました。

 

私の回答「できる」

正解

2点

私は5年間シンラを使い続けているので、今回一番のサービス問題でした。唯一迷ったのは、そもそも「しこみばり/ふくみばり」の傘が閉じている場合の適正距離がいくつだったかをしっかりと思い出す点でした。

ユキヒもそれなりに使ったことがあったので良かったです。

「引用」でメガミの特性を参照する場合は基本的に「引用」を使用する側の状態を参照することが多いのですが、傘の開閉は相手の傘の状態依存というところが特徴的ですね。

ちなみに余談ですが上記の「しこみばり」に対して対応「くるりみ」で傘の開閉を行っても参照されるカードの状態は入れ替わらないという裁定も合わせて覚えておくといいと思います。

 

私の回答「できない」

不正解

0点

すみません、オボロA2全く使用したことが無いうえに、「朧文書・電子神渉」のテキストをきちんと読み込んだことが無かったため、判断ができませんでした。

直観で「できる」だったのですが、この設問13で「できない」が少なかったのでできないにしたら間違えました。ペーパーテストの選択問題あるあるだと思います。

 

 

というわけで、合計点は68点、同点優勝で賞品としてアクリル集中力を頂いてしまいました!レアは本当にレアなので嬉しいです。

 

 

クイズ大会があまりにも楽しかったので、帰宅してすぐにブログを書いてしまいました。書いているうちに日付が変わってしまったので、冒頭で書いた今日の参加したイベントというのは噓です。昨日でした。

 

以前のクイズ大会の勉強の時に裏で作成した予想問題を公開するタイミングを逃していたので、これを機に私も何かクイズイベントを開催したいですね。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。

https://x.com/misanan0da_gm/status/1764191890277294413?s=20

レンリに挑戦!:1日目

はじめまして、またはこんばんは。

関東でふるよにを遊んでいるE*LNO(えるの)です。

 

突然ですが、私がTwitterで使用しているアイコンって何の画像かご存じですか?

はい、そうです。ふるよにのメガミの1柱である、レンリです。

 

Q.じゃあ、レンリが推しなんですか?

A.いいえ…。シンラ様を信仰しております…。

 

この記事シリーズは、

・レンリ使用回数0回

・レンリ対面数10回未満

である超絶レンリ初心者の著者が、自身のレンリ経験値を蓄積して後から振り返るための備忘録です。

実用的な知見が皆無であったり、誤った知識を書いてしまったりすることがあると思います。また備忘録ですので、記憶が鮮明なうちに書き留めることが多く装飾無しのテキスト中心となりがちです。あらかじめご了承ください。

 

それではさっそく、「レンリに挑戦!」1日目、はじまります!

今回は経験値の備忘録と合わせて、この記事シリーズに取り組むことにしたきっかけについても触れておきます。

 

※本記事は決して「桜降る代に決闘を」公式の追加コンテンツ「メガミへの挑戦」に関連するものではございません。念のため区別がつくよう、二幕におけるコンテンツ名「メガミに挑戦!」からもじっております。当然、二幕にレンリというメガミは存在しません。

 

 

2023/08/27

さいたまふるよに第43回大会(午後の部)」に参加しました。

シーズンは8-2(PDF公開によるプレリリース期間)、完全戦/三拾一捨による大会です。定員は8名で、当日参加1名を含め8名満員。

 

私情により7月中はふるよにやボドゲを全く触れておらず、フリープレイを含めシーズン8-2は全く遊んでいない状態です。

8-2でカムヰがふたたび弱体化を受け、対カムヰ専用兵器として愛用していた3柱である書信棹(三国杯の予選まで、大変お世話になりました)もいよいよ解散せざるを得なくなり、使用する3柱が全く決まっていない状態の中、前日にTwitterでフォロワーの方から色々アドバイスを頂いたものから、書棹遺を選択することにしました。

理由は主に二つ。

1.いままでレンリを使用する機会が無かったことを気にしており、いわゆるオフシーズンである現在は挑戦するために最適な期間である

2.三国杯の予選での経験も踏まえ、シンラを使用するうえで書棹Xは最良の選択肢と考えている

また、これに加えて前述のとおりレンリを使用する側/される側での経験が乏しく、特に偽証というギミックに対して強く苦手意識を抱えているため、これまで三拾一捨のBAN基準として、メガミ相性よりも優先してレンリをBAN選択する方針を強く検討していたことが何度もあり、このような点に対してTwitterで暖かいお言葉を頂けました。

しかし、その言葉に縋るにはあまりにも自分に足りていない点を自分が認識できていない状態であったため、レンリに挑戦することを決心しました。

 

というわけで、書棹遺を使用してのシーズン8-2デビューです!

 

1戦目:書(棹)遺 - (炎)遺鋸 負け

私に書棹遺を進めてくれた本人とマッチング。いやなんでやねん

 

炎天が受かっていないと判断、というよりは強化されて以来炎天の受け方を知らないので、炎BAN。あとは、相手が「桜鈴の纏いでシンラなのに殴ってもイージーウィンできんなぁ」とこぼしてくれたことも大きい

 

眼前構築:

立論、反論、引用、壮語、嘘突き、欺瞞の霧、神授

森羅判証、完全論破、ロルレロラルロ

困っている点1:前日に教わったメインとなる動きをもとに、行きの電車内で考えていた構築案をそのまま採用した。ただ、電車内でも思っていたが、書遺は明確に相手のライフへダメージを通せる攻撃手段がわからない

 

桜花決闘の振り返り:

大きなプレイミスは無かったと思うが、細かい点と知識不足で詰められたように記憶している

気づいた点1:伏せ札が嘘突き、最初の桜鈴の2枚から偽証設置を試みる際(神授は使用して交換済み、2枚とも非公開情報)、嘘突きの存在が相手にバレることはリスクだと思ったので桜鈴で偽証設置から偽りの武器を宣言した。その結果、相手から見ると桜鈴に交換したという情報がバレたため、以降の再構成時に偽証設置を行う権利を失った。神授から交換したカードは、偽証設置に使用しない方が良い

覚えた点1:このあと周りから、嘘突きはむしろ相手に存在を知ってもらう方が、嘘突きの偽証にとって良い方向であることを教えてもらえました

ということで、気づいた点2:偽証するべきか、しないべきか。偽証する場合は本物であるべきか、偽物であるべきかという二段階構造が存在し、まずはカードそれぞれで覚えていく必要がありそう…

 

覚えた点2:鋸遺相手に、書遺側は魚吊り含めてもっと前に出た方がむしろ安全、らしいです。教えてもらったので今度試します

覚えた点3:ロルレロラルロ→夜山恋離のなれの果てにすることで、完全論破2枚で反乱撃、刻み刃を失って打点の無い相手を作ることができるので、構築案の1つとして覚えます

困っている点2:「夜山恋離のなれの果てを使用する際はダストが必要なので先に○○をしてくださいね」と教えてもらったのが何も思い出せない、ごめんなさい

 

気づいた点3:相手の未知の伏せ札が無ければ、引用から欺瞞の霧で好きなカードを確実に当てることができる

ので、鋸斬りでライフが取れることに嬉しくて2回目を狙いすぎてしまい、金屑纏いとして強く打てる場面を逃した可能性があったかもしれないので、反省しています

 

2戦目:書(棹)遺 - (炎)戦橇 負け

 

同じ理由で炎BAN

今日は、炎の主張が強くてBAN基準について検討があまりできなかったので、次回の宿題にします

 

眼前構築:

立論、引用、壮語、嘘突き、魚吊り、欺瞞の霧、神授

森羅判証、完全論破、夜山恋離のなれの果て

1戦目での学びを活かそうと、

・魚吊りで前に出た方が、安全そうな相手だと思った(影菱無いし)

・完全論破2枚で打点をつぶそうと思った

構築を反映しました

 

桜花決闘の振り返り:

氷漬けにされて、2/2をいっぱい振られて負けました

最近自分で使っていたコルヌは凍結ギミックよりも火力のメガミとして使用することの方が多かった(橇花や橇棹)ので、凍結主体のデッキへの意識が抜けていました

困っている点3:3凍結以上にかじかみを合わせられるタイミングが多く、桜鈴での基本動作リカバリを合わせられなかった

 

なれの果ては使用するべきタイミングを把握していたつもりだったが、虚魚のカード更新を把握できていなかったため、カードを気持ちよく表向きで使用された後に全て伏せ札にされたので、とても悲しい気持ちになりました

 

気づいた点4:欺瞞の霧は全力行動で全力カードを宣言できるので、不意打ちのような有効打が突然見えることがあったので今後も覚えておこう

 

帰り道に頭の中で反省会をしていましたが、いくつか改善案が浮かびました

・多分入っていなかったが剣の舞ケアのためにも、立論→反論だったのではないか?

・前に張り付く意志を貫くなら、惹き騙りも入れるべきだったのではないか?

困っている点4:入れ替える枠が見つかりません…

・相手が手裏剣を手札に戻さなかったことに対してお仕置きの気持ちで完全論破をしたのですが、あとから鋼糸と旋回刃を振られて、大変反省をしました。反論があれば反論引用から鋼糸を完全論破の対象に引きずりおろせますよね。手裏剣は手札に戻れば引用でおしおきできるので、その警戒で戻させない時点で仕事をしていることを思い出しました

・書いていて気づいたのですが、旋回刃のために嘘突き→玄塗りという選択肢はありますか…?

・虚魚がしっかりカードになっていたので、なれの果て→ロルレロラルロで良かったかもしれません

 

3戦目:決勝戦以外がドロップしてしまったため不戦勝

 

 

あとで見るべき箇所が分かりやすいよう、困っている点、気づいた点、覚えた点は赤字にしてみました。

気づいた点は、自分でレンリを使用することで初めて得られた経験値です。こうしたことで上手くいった、は次に生かせる場合もありますが、誤っている情報の可能性も否定できないので、過信せず、必要に応じた修正も行っていこうと思います。

覚えた点は、自分では気づけなかった、周りから教えていただいた貴重な知見です。気づいた点に比べて信用度は高めですが自分への定着はまだ足りないと思っています

困っている点は、今はまだ自力で解決できていない問題です。今後もたくさん出てくると思いますが、これらを気づいた点、覚えた点に変えることができれば、それは大きな経験値ではないでしょうか?

 

 

もし、ここまで読んでくださった方がいましたら、このような駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

これまでブログが長続きしたためしがないのですが、メモ書き程度になってでも、自身の経験値記録としての蓄積は頑張りたいと思います。

特殊大乱闘「御神籤乱闘」デザイナーズノート

みなさんこんにちは。E*LNO(えるの)と申します。

普段は埼玉県で、ふるよにの公認イベントを主催しております。

今回は、私が主催したイベントのうち御神籤乱闘という大乱闘大会についてのデザイナーズノートです。

 

本記事は、へくとぱ(@3422project)さん主催の「ふるよに Advent Calender 2022」に12/23分として参加しています。

ミコトとしての実力があまり無いためみなさんの桜花決闘に役立つような内容を書けないのが残念ですが、楽しいお祭りごとですので去年に引き続き参加させていただきます!

 

 

目次

 

 

はじめに

まず、御神籤乱闘と言われてもなんのこっちゃという方も多いと思います。

御神籤乱闘(おみくじらんとう)とは、私E*LNO(えるの)が考案し、縁あって(そして非常にありがたいことに)BakaFireさんのご協力の下で作成された、ふるよにの大乱闘*1ルールです。

今年の1月に、準公式イベント「さいたまふるよにアナザー第30回大会」、そして公式イベント「お気楽交流祭:秋葉原の部、一月」の内部イベントとして開催されました。これまで私が開催したイベントの中でも特に大成功だったと自負しており、開催に至るまでに色々と試行錯誤を重ねた内容でしたので、およそ1年経った今、デザイナーズノートとして綴らせていただきます。

というか、もう一年経つんですね…。

 

御神籤乱闘のルールはここで紹介しきれないので、気になる方は大会のTwiplaページ(さいたまふるよにアナザー第30回大会 - TwiPla)より詳細なルールを、もしくはどんなルールなのか雰囲気だけ知りたいという方は下記の公式ブログでイベントの概要を紹介いただいてますので、ご確認ください。

 

 

おみくじ大会の開催

御神籤乱闘がどのように生まれたかについて説明するためには、まずおみくじ大会シリーズについてお話しする必要があります。少々長くなってしまいますが、お付き合いいただければと思います。


おみくじ大会とは、私が1月に埼玉で開催しているふるよに公認大会の通称です。開催が1月である点と、特殊ルールの内容がおみくじのように運試しの要素を兼ねているためこのような名前を付けています。

普段私が主催しているイベントはさいたまふるよにアナザー大会という名称で、本来は別の主催の方に月1回定例開催いただいているさいたまふるよに大会とは別に、不定期に開催する独立イベントという意味合いでアナザーと銘打っていました。

 

ふるよにといえば、オリジンとアナザー

 

しかしその名称ゆえに特殊ルールによるイベントを望む声が挙がり、また私自身も他のイベントでは見られないような特色を出したいという思いもあり、今では特殊ルールが中心のイベントとなっています。ちゃんと普通の大会も開きますよ。

 

ちょうど3年前、2019年12月のイベントの帰り道に参加者の方からあるアイデアを頂きました。

「全自動デッキ構築ロボ*2を、強制的に出動させる大会(=参加者全員が眼前構築を完全にランダムで行う)はどうだろうか?」

当時はまだ自分で飛び抜けたルールを考えることが少なく、新しいアイデアを頂けるのは大歓迎でした。ただ、眼前構築といえばふるよにのルールの中でも結構ウエイト重めな根幹をなす部分だと思い多少不安ではありました。が、そんな不安を吹き飛ばす勢いで速攻OKがもらえたので、そのまま2020年1月のイベントとして開催しました。

この大会は私の想定以上に好評で、

「またやりたいけど、年1回で良いです。」

とお褒めの(?)言葉も頂きました。

 

もう一回ガチャを引いて気持ちよくなれるんや!お得やろ!

 

さて翌年、本当にあるのか謎ですが期待の声に応えるべく、第2回おみくじ大会を開催しました。ルールは引き続きランダムデッキによる大会ですが、内容は前回よりもパワーアップさせたいという思いがありました。

ここで目をつけたのが天音流羽根落です。とっても1月にピッタリですよね。デッキ構築の切札は、天音流羽根落を含めた9枚からランダムで選ばれるというシステムにしました。

なお、カードテキストは本来「相手の顔に任意の文字列または任意の記号を描いてもよい。」というものですが、流石に嫌な人もいる*3と思ったので、「相手のエントリーネームに落書きをしてもよい。(上書きOK)」としてみました。

おまけ程度で考えたルールではありましたが、このエラッタも参加者には十分楽しんでいただけたようなので、前回以上に成功と言えるイベントでした。

 

※天音流羽根落…?という方はこちら

 

 

第3回おみくじ大会

2022年にはこのおみくじ大会も3回目。前年よりさらにパワーアップすることは第2回の開催時点ですでに決めていたことで、その日の帰り道にはすでにアイデアをぽつぽつと考えだしています。

天音流羽根落を引き続き使用するとして、さらに面白い体験を提供できないだろうかと考えはじめ、唐突にあることを閃きました。

 

くるるーん☆ ひらめきましたぁ!

 

 

 

 

 

「相手の顔面じゃなくて、カードのテキストに落書きすればいいのか!」

 

 

 

 

 

※お使いのe_lno.exeは正常です。

すなわちこのアイデアは、天音流羽根落のカードテキストを下記のようにエラッタするということです。

【攻撃後】相手がライフへのダメージを選んだならば、カードを1枚選択して好きなテキストを1行書いてもよい。

桜花決闘の真っ最中に、突然カードが強くなってしまう。なんともクレイジーで、とっても楽しそうじゃありませんか?

御神籤乱闘についてルールを把握されているならば、もうお分かりでしょうか。まさしくこれは御神籤乱闘の原型となるアイデアでした。

 

 

御神籤乱闘となるきっかけ

年末が近づき、いよいよ1月のイベントについて本格的に企画し始めます。ベースはもちろん、カードテキストに落書きをするというアイデアです。

天音流羽根落を使用する点とそのエラッタ内容は問題ありませんが、カードテキストへの落書きはこのままではいけません(間違っても自由に落書きをしてよいなどとした暁3-7 6/4には、あらゆるカードが「あなたは勝利する」効果を持つクソゲーと化します)。

 

デッキが「あなたは勝利する」効果で染まるイメージ

 

カードに追加で書かれる効果はあらかじめリストとして作成しておき、6面ダイスを振って出た目に対応する効果が選ばれるようにしました。そのうえで、カードに追加された効果は、自分だけでなく参加者全員に共有されるのです。会場全体に影響を与えるゲームデザインは私の好きな方向性の一つで、今回も真っ先に盛り込みたいと考えました。

カードタイプごとにテキストの形式を変える必要があるため18種類の効果を考えなければいけませんが、まずはこの方向性で大会として開催しても問題ないかどうか、BakaFireさんに確認してから取りかかる方が良いでしょう。

ありがたいことに、毎月秋葉原で開催されている公式イベントにはBakaFireさん本人がいらっしゃっています。11月のイベントで、ルールについて記したメモを片手に、BakaFireさんに概要を説明します。

 

BakaFireさんの反応は、想定以上に良いものでした。この段階のアイデアに魅力を感じてもらえ、さらにはいくつかのフィードバックも頂くことができました。口頭でしたので全部を思い出すことは難しいですが、

「例えば、今書かれている攻撃札に+1/+1修正をするというのは強力すぎるので、+0/+1くらいに落ち着かせるなどのバランス調整は必要だと思います。」

「参加者全員が天音流羽根落を必ず使用するのは方向性として正しいですが、一方で必ず存在している以上一定のケアはされるため、その効果を活かせず体験がうまくいかない可能性がありますね。」

といったようなフィードバックをその場で返していただけました。

前者はそこまで深く考えずにサンプルとして記載した効果なのであとで調整していけば良いとして、後者の問題は大きいですよね。去年のイベントでのバイアス*4が掛かってしまっていたため、事前に気づくことができていませんでした。

今回のイベントの趣旨だと、全員にカードを強化する機会が平等に訪れることはマストです。しかしこのまま全力攻撃である天音流羽根落を使用すると上記の問題の解決は難しく、何か別の方法を模索する必要が出てきてしまいました…。

悩む私に、BakaFireさんの口から衝撃の提案が飛び出します。

 

 

 

 

 

「例えば、3/0の全力でない攻撃にして、相手がライフへのダメージを選んだ時に発動する効果にしてはどうでしょう?」

「カードのテキストを考えて送っていただければ、その内容を打ち込んでイベント用に画像データをご用意することは可能です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……?」

↑わかってない顔

 

 

 

 


聞き間違いを疑ってしまいました。

混乱のあまり10分くらい経ってから改めて聞きに行ってしまいましたが、まずこの内容でイベントを開催することはOKで(ここが本来の趣旨)、なおかつイベントで使用する専用のカードの画像を用意していただけることになりました!!!

こうして、3年目のおみくじ大会は全く想定していなかった方向へと進むことになるのでした。

 

 

ルールデザイン

早速、BakaFireさんに作業をお願いするべく、まずは私の手でたたき台となるルールをデザインします。

※ちなみに御神籤乱闘という名称はイベントの2週間ほど前に決定しましたが、本記事ではわかりやすさのために最初から御神籤乱闘と記載しています(御神籤乱闘、御神籤戦といった案をBakaFireさんから頂き、御神籤乱闘に決めました)。

第一案の時点で、天音流羽根落は以下のエラッタ効果でデザインされました。カードの内容はすでに原形をとどめていませんね。混乱を避けるため、このカードは天音流羽根落でない別名のカードに変わることになります。

 

《攻撃》
消費2
適正距離3-7、3/0
【攻撃後】相手がライフへのダメージを選んだならば、通常札であるカードの名前を1つ宣言し、御神籤を引く。

 

適正距離は当初0-10でデザインする予定でしたが、あまり簡単に使用されるのも面白くないのである程度の基本動作を要求される間合に落としました。

頭出しの案ではダイスを使用するデザインでしたが、カードテキストを考えている中で御神籤を引くというキーワード効果を閃きました。あらかじめ御神籤カードを別で用意しておき、そのカードをランダムに引くことでそこに書かれた効果が選んだカードのテキストに加わるイメージです。

御神籤という言葉には様々な表記がありましたが、メガミを宿すゲームですのでせっかくならとの文字が含まれているこの表記を選択しています。

御神籤カードの適用範囲は、通常札に限定しました。理由は大きく3つ。

1:切札はせっかく強化しても使用回数が限定的である。

2:切札はそもそも通常札にくらべ強力にデザインされている。

3:適用範囲を切札まで広げる場合は御神籤カードを2倍用意しなければならない*5

特に3つ目の理由が、参加者の認知の負担もあり、なにより私自身の負荷が許容量を大きく超えるためNGでした。

 

ダイスの出目に対応した効果表改め、御神籤カードの内容もデザインします。最初に考えた効果のうち半分ほど最後まで変わらずそのままの形で残りましたが、全体的に見て《攻撃》用の赤の御神籤カードについては今よりも強力で、《行動》や《付与》用の青、緑の御神籤カードについては今より控えめな内容でした。

例えば、赤の御神籤カードには以下のものがありました。

・【攻撃後】カードを1枚引く。

これについてはすぐにBakaFireさんから「頭一つ抜けてえげつないです。」とコメントを頂き、青の御神籤カードへと移植されることになります。

 

ルールの外側もあわせて決めていきます。眼前構築はランダム、桜花決闘には大乱闘のルールがそのまま乗るので、残りはメガミ選択ですね。

オーソドックスなのは三拾一捨ですが、他のプレイヤーが御神籤を引いた結果を見て使用するメガミを変えたいと思いませんか?私なら変えたい。そこで生まれた選択肢は随時選択です。

一試合ごとに使用メガミを変更できる随時選択はまさにこのルールにうってつけのものでした。普段あまり日の目を見づらいルールでもあるので、なおのこと取り入れたい気持ちもあります。ただし懸念点もあります。後半に進むにつれ、使用メガミの傾向が偏ることです。

この懸念は最後まで払拭できませんでしたが、随時選択以上にルールとマッチする方式も見つからなかったため、BakaFireさんと相談のうえで今回はまず随時選択で実施しましょう、という方向で落ち着きました。

 

 

デザイン調整

ここまでの第一案で骨組みとなるルール自体は固めることができました。この先もルールに対して調整はほとんど無く済んだ一方で、カードデザインは非常に苦戦しました。

まず、御神籤カードはダイスの6つからキリのいい10枚に増やすと決めていました。つまり、30種類も考える必要があります。さっそく自分を恨みました。

普段ならば知り合いに相談することもできたのですが、今回ばかりは事前に内容を共有することができず、結果として私一人のアイデア力勝負となり、非常に悩み続けていました。一部はすでにあるもの*6から引っ張ってくるなどして、なんとか案を必要数ひねり出しています。分かりづらいテキストを出してしまうこともざらで、そのたびにBakaFireさんに修正いただきました。

一方で、御神籤を引くための切札カードについてはさらなる苦戦を強いられます。

X/0のダメージでライフを選択した場合に効果がトリガーするデザインは、ゲームを構成する要素の1つであるジレンマそのものであり、私はこのギミックデザインをふるよにの中でも特に綺麗だと感じ気に入っています。

 

最近だとアキナそのものがコンセプトとして持ってますね


しかし、今回のイベントはおみくじ大会の第3回であることからランダム眼前構築ルールの上に大乱闘を乗せる前提で進めており、そのルール故にこのジレンマが破綻する恐れがありました(デッキの《攻撃》が少ないことがバレて後続の攻撃の圧が無ければ、3/0というダメージであってもオーラを選択することのリスクが取り除かれてしまいます)。

眼前構築を通常通り行うルールに変更することも選択肢でしたが、これまでのおみくじ大会の流れを断ち切る決心ができず、今回は私のわがままを通させていただくことになりました。

ここでふたたびメインギミックへのメス入れが必要になってしまい、調整に時間を要しました。加えて他にもルール上の懸念点もいくつか浮上し、BakaFireさんとの議論の中でも、様々な案が飛び交いました。

最終的にはランダムデッキによる火力不足からゲームが停滞する可能性があることを一番の問題点として取り上げ、以下の方向性をもって解決を図っています。

・御神籤カードの効果で《行動》や《付与》にもライフをとる手段を増やす

・切札カード自体にスタッツを持たせることで、最低限の打点を担保する

この案に決定してからも切札カードについては何度も調整を重ねますが、最終的には以下の形となりました。

 

《攻撃》

消費2
適正距離3-7、2/2
【常時】あなたのライフが7以下でないと、このカードは使用できない。
【攻撃後】拍手を2回打ってもよい。そうした場合、通常札であるカードの名前を1つ宣言し、御神籤を引く。

 

調整の中で《行動》や《付与》としてデザインする案も出ましたが、最終的には《攻撃》に戻っています。消費や適正距離も当初のデザインのまま変更が必要ありませんでした。

拍手(かしわで)を2回打ってもよいというテキストが、イベントの演出として違和感がないのと、音による会場内への通達を兼ねている点は自分でもお気に入りポイントです。
※ちなみに、参加者にも拍手を打つことを楽しんでいただけていた様子で、相手がダメージを選択するよりも先に拍手を打つ事態が発生してしまうくらいには、このテキストは強く印象づいていたように見えました。

【常時】効果は私にもBakaFireさんにとっても、正直なところ思い残す部分があります。しかし、何も条件を縛らないよりはゲームの展開に多様性をもたらすデザインとして成立しているため、ある種の及第点です。

 

懸念された問題点もおおよそ解決し、この形でようやく切札も確定しつつありましたが、最後に慌てて「対応不可(切札)を付けてください!」とお願いしました。

第1回おみくじ大会で主催兼参加者でもあった私は、その身をもってあるカードの脅威を知っていたのです。

 

 

こうして、紆余曲折ありましたがようやくデザインがまとまりました。

ここまで大掛かりなデザインははじめてで、考えなければいけないことの多さに圧倒されていましたが、非常に心強いバックアップもあり、とても良い形に仕上がったと思います。

 

 

突然ですが、ここでクイズです!

ででん!

 

現在公開されているふるよにのカードの中で、対応不可(切札)が書かれたカードは2枚しか存在しません。もう1枚が何か分かりますか?

答えはこの記事の一番最後で!

 

 

カードデザインの裏話

ところで「天音流羽根落とは別のカードになります(そのためユリナのカードではなくなります)」と言われていたこの切札がどんなカードになるかは、私自身も直前までわからない状態のままでした。

のちほどイベントの名称が御神籤乱闘に決まったタイミングで、「TOKIAME先生に描いていただく新年用のイラストを使用したデザインにします」とお伝えいただきましたが、切札の名称も、どのメガミのカードになるのかも、全く予想がつかない状態でした。

※前年の新年用イラストはあまからするめ先生の描いたトコヨでした

 

せなぶとん せなぶとんすき せなぶとん

 

年が明け手元に届いた年賀状には、振袖に身を包んだレンリが、ちびメガミと化したカムヰをつまみ上げている、とても微笑ましいイラストが描かれていました。

なるほど、新カードはレンリのカードとしてデザインされ、このイラストがカード化されるのか…!と、私は期待に胸を躍らせました。

 

御神籤乱闘の担当メガミに任命!

 

そんな折にちょうどBakaFireさんよりメールを頂きました。

 

 

 

 

 

「切札についてはTOKIAME先生に(つままれているのがカムヰでなく御神籤になるような)差分を依頼しているので、そちらをお待ちください。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私「??????????」

 

 

 

 

 

今度は耳でなく目を疑いました。

差分とはいえ、TOKIAME先生の描き下ろしぃ!?

実は私がふるよにを始めたきっかけは、友人に教えてもらったボードゲームにハマりだした頃に、もともと大ファンであったTOKIAME先生のイラストに惹かれたためです。

ここまでBakaFireさんにご協力頂いている時点で既に幸せの許容量を超えている状態ですが、もはや大洪水です。

 

順風、海路数1

 

さらに、切札カードについてデザインいただける形で進めていましたが、御神籤カードについても、BakaFireさんのさらなるご厚意によりあわせてデザインいただけることになりました!

ふるよに、やっていて本当に良かった。

 

こうして何度も何度も調整のやり取りを繰り返させていただき、本番差し迫る中、いよいよBakaFireさんから完成したデータを頂きます。こうしてデータを受け取ったということは、TOKIAME先生のイラストも含めすべてできあがったということです!

 

 

 

 

 

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ハートを飛ばしてるあざと可愛い

 

 

 

 

 

何と素敵なイラストでしょう。つままれていない代わりに、横にちょこんと座っているちびカムヰも良いですね。

カードデザインと合わせてお任せしていたカード名も、ここで初めて知る形となりました。その名も、「夜山八百詣(よやまやおまいり)」。難しいですね。私は活舌が良くないので、めちゃめちゃ噛みました。

宣言するカードと引く御神籤により生み出される結果はまさに八百万。如何様なる姿にも変化できる様は、まさにレンリにピッタリです。

 

何のこと?ってなる人は公式小説読みましょう。ふるよにをもっと楽しめます。

 

前日に休日出勤をねじ込まれる不運に見舞われましたが、その悲しさも忘れてコンビニダッシュして印刷してきました!

来年こそはプリンター買います…

 

 

 

イベント企画

もろもろの準備が進み、私のイベントtwiplaページでも少しずつ公開できる情報を上げていました。

その中で、BakaFireさんよりさらに衝撃のご提案が送られてきます。

 

 

 

 

 

イエサブ日程の兼ね合いで同じ16日にこちらもイベントをやる計画となっております。そこで今回の新年形式のルールをこちらでも導入した大会を併催してもよいでしょうか。」

 

 

 

 

 

……え?冗談か何かですか!?

失礼、というのもこのイベントは眼前構築を完全にランダムに行う前提でデザインしており、公式で開催する場合でも眼前構築がランダムにならないとバランス上の問題が大きいため必然的に同様の内容になりますが、公式はそれでいいんでしょうか。

と真っ先に考えてしまいました。

とはいえ、私が考案したこの御神籤乱闘が、さらに規模を拡大しより多くの方に遊んでいただけるのであれば、それは非常に嬉しいことです。

 

あわせて、BakaFireさんが協力いただいている旨と、私のイベントの宣伝を兼ねて公式ブログで取り上げていただけることもご提案いただけました。

また、私のイベントは盛り上がりを期待して従来の8名大会から拡大して16名規模の大会を予定していましたので、イベントを宣伝いただけるのは素直に嬉しいご提案でした。
こうして私のイベントは準公式として、さらには同日に同様の内容で秋葉原にて公式イベントが併催されることとなりました。

 

 

イベント当日

2022年1月16日

埼玉会場では開会式にてTOKIAME先生のイラスト、そしてBakaFireさんのデザインによる大変素晴らしい夜山八百詣のカードお披露目からスタートし、無事に16名満員で大会を開催することができました。

当然私は埼玉会場にいるため秋葉原会場の様子を直接見ることはできませんが、あとでBakaFireさんにお聞きした様子やTwitterエゴサした限りでは、あちらも16名ほどでイベントも好評だったようで嬉しい限りです。秋葉原会場、私も行きたかったなぁ。

※御神籤カードについても大変素晴らしいデザインを施していただけました。参加者には御神籤を実際に引いた時に初めて見れる形にしてあります。

 

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会場でまず目に入るのは、このルールシート兼フライヤー!名前もクレジットしていただけました。


16名開催のため8卓、4つのテーブルにそれぞれ御神籤カードのセットと、適用された効果をメモするためのシートを配置しました。

ひとしきりの説明も済み、いよいよお祭り本番!

ゲーム中盤から鳴り響く拍手の音、桜花決闘を翻弄する御神籤に喜びと悲鳴の声が混じりつつも無事に3回戦を終え、見事に2名のミコトがこのクレイジー極まりない環境を制しました。

 

今回、埼玉では参加者16名に対してジャッジが私1人であり、さらにはスマホ1台で御神籤の内容をリアルタイムツイートしようと試みていたため、あらゆる面で手が追い付かず、また御神籤も想定をはるかに上回る回数*7が引かれたため、かなり予定時間をオーバーしてしまいました…。

この件については、申し訳ありませんでした。もしこのイベントを開く機会があった場合には、参加者4名につき1名以上のジャッジを手配するのが賢明だと思います(そもそも開く人がいるのか…?)。

にもかかわらず、参加者の皆様にはとても喜んでいただけたようで、当日は会場も大変盛り上がっており、非常に嬉しかったです。

当時の様子をお伝えするのはなかなか難しいですが、どんな御神籤が引かれたかなど、大会の様子の一部はTwitterで「#御神籤乱闘」で検索いただくと私や参加者の方がツイートしていますので、よろしければご覧ください。

 

 

さいごに

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

細かい内容は省いたとはいえ、御神籤乱闘ができるまでの一連をお見せしたため、なかなかの分量になってしまいました。

そして、貴重なお時間を割いていただき、本イベントに多大なご協力を頂きましたBakaFireさん。本当に、本当にありがとうございます。この場であらためて感謝申し上げます。

BakaFireさんのご協力が無ければ、このような盛大なイベントにはできませんでした。これからも、ふるよにを盛り上げるため主催として、そして一ミコトとして尽力いたします。

 

御神籤乱闘の制作にあたり、普段の特殊ルールイベント主催で培った経験や、その特殊ルールに対して毎回真摯に向き合ってくれている参加者の皆さん(本当に驚くほど、みなさん本気で検討し取り組んでくださっています)の様子が、とても活きました。

ルールのデザインについては私とBakaFireさんで作成、調整しましたが、これまでのみなさんとのイベント経験があってこその結果だと思っています。いつも本当にありがとうございます。みなさんのおかげでイベントはここまで続けられております。そして、これからもどうぞよろしくお願いします。

 

そして、御神籤乱闘に参加いただいた方々、ありがとうございました!秋葉原の方に参加いただいた方については把握できておりませんが、このイベントを少しでも楽しんでいただけていたようでしたら幸いです。

 

最後になりますが、来年もまた、おみくじ大会やります!

大会のTwiPlaページは先日作成したばかりで、公式大会ページにも掲載いただけました。

開けていなかった受付ですが、先ほどから開始しております!

今回は1/9(月・祝)に、午前:ランダムデッキ大会午後:御神籤乱闘の2本立てでお送りします!

2つに分けたということはそう、来年の御神籤乱闘は自由にデッキを構築できるのです!ぜひクレイジーなコンボで勝利をつかみ取ってください!

地理的な問題で埼玉へのアクセスが難しい方には心苦しい限りですが、当日はまたTwitterで様子をお伝えすることができればいいなと考えております。

 

それでは、みなさん本当にありがとうございました!

また次回、お会いいたしましょう。

 

 

 

 

 

本記事では「ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME」からお借りした画像を使用しています。

ふるよにコモンズ:https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html

また、BakaFireさんから事前に内容を確認いただき、御神籤乱闘に関する画像の掲載と記事の公開について承諾を得ています。

 

 

 

 

 

クイズの答え:勇往邁進(反転してね)

 

 

 

 

 

*1:競技的ルールとは異なりカジュアルなゲーム体験を楽しむことを目的としている、非常にクレイジーな追加ルール。祭札に入っていたりする

*2:公式が大会でそのように例えている

*3:というのは建前で私がいちばん嫌がっている

*4:昨年は天音流羽根落がデッキに入るかはランダムだったので、ライフにダメージが入るプレイヤーが一定数存在した

*5:切札用の御神籤カードも案は出していた。「消費フレアを1少なくする。」「ライフに2以上のダメージを受けたら再起する」等

*6:めがみ大発生や、原初札など

*7:なんと50回以上

「トゥルーマリンショー」競技用規定《ミックス》におけるアズールレーン個人的カード評価

みなさまこんにちは。E*LNO(えるの)と申します。

 

今回は、私が今年一番遊んでいるボードゲーム「トゥルーマリンショー」シリーズについての記事です。

 

このゲームはデッキ構築システムですが、ドミニオンやハートオブクラウンとはだいぶ違ったゲーム性です。もともと船長ではなく団長目当てで購入したゲームですが、召喚システムによる連鎖やカード効果によるコンボがデッキを回していて非常に気持ちよく、市場に並ぶカードがランダムでリプレイ性も非常に高く、最高のゲーム体験でした。

 

2月に競技用規定(http://yuofc2.blog72.fc2.com/blog-entry-356.html)が公開されてより戦略的なゲームとして遊べるようになったこともあり、普段「ふるよに」イベントを主催する中で持ち込んだところ、ドップリと沼に浸かりざっと100戦は卓が立ちました。

この競技用規定ではゲームの開始時に初期デッキの青カードをドラフトするため、アズールレーンカードの強さを可視化する価値があると感じました。そこで本記事では、ボードゲーム経験の豊富なメンバーと遊んだ経験を踏まえ、個人的なアズールレーンカード19種のカード評価を記載します。

 

考察の基準として、普段遊んでいる環境は以下の通りです。

・《ミックス》

・ミニ拡張あり

・PRカードは「バニーぐら」のみ使用(「がうるぐら」のパワーが低すぎると判断したため入れ替え)

・11月以降、「桃鈴ねね」はハウスルールで禁止カードに指定

・基本的に4人プレイで、3人プレイは全体の2割ほど。2人プレイは経験なし

 

 

この記事内では”0コスト1VP”を”0c1v”と表記し、カードの効果を考慮しない「0c1v」などの数値部分を”スタッツ”と呼称します。

また、場に召喚された船員のVPと手柄のVPの合計値を”盤面点”と呼称します。

 

 

カードごとの考察に行く前に、評価の基準値としてスタッツだけ見た際の評価ランクをお話しします。

基準値

※Sに行くほど評価が高く、Dに行くほど評価が低い

Sランク:0c1v

Aランク:1c3v

Bランク:2c3v

Cランク:1c2v

Dランク:1c1v

基準の理由について

スタッツから見た盤面点の生成力で言えば1c3vが最高評価です。しかし、アズールレーンに関しては初動での運用が最重要であるため、場の船員が0でも召喚できる0c1vをその上の評価と考えています。

次に1c2vと2c3vですが、初手が0c1v、0c1v、1c2v、アズールレーンのパターンを考えた際に東方を購入して盤面点1点を残せる2c3vの方を個人的に評価しています。

最後に盤面点を増やせない1c1vが一番下の評価です。

※先に内容に少し触れてしまいますが、イラストリアスについては2c3v基準で評価しているので、上記の基準値から2c2vは除いています。

 

では、この基準値をもとに各カードの評価を見ていきましょう。ランクの高い順に記載しており、同ランクの中では先に紹介しているカードほどランク内での評価が高いです。

 

 

評価対象外

・ニーミ

競技用規定における禁止カードのため評価対象外。

 

 

SSSランク

綾波

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このカードだけが持つ役割がゲームにおいて強力すぎるため、基準値+2。

対象となるカードのうち1c以上であるものは12枚。

アズールレーン:4枚(信濃、明石、赤城、長門

東方Project:7枚(博麗霊夢魂魄妖夢西行寺幽々子八雲紫藤原妹紅十六夜咲夜東風谷早苗

・初期デッキ:1枚(黒歴史

この中で綾波が最高評価である理由はなんといっても、初期デッキの黒歴史を最高率で処理できる点。えーちゃんやユウティラヌス、シェフィールドなどの効果で綾波黒歴史を揃えることは割と簡単。

黒歴史を処理した後でも信濃魂魄妖夢など、デッキを圧縮しつつ盤面点を生成できるカードに対して使用できるため最後まで腐ることが無い。

ただでさえ0c1vなのでコストとして扱いやすいうえ、信濃などは自身をコストに召喚できるため回転効率も良い。

アズールレーンやったことないけど綾波推し。

 

 

SSランク

・シェフィールド

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強力なメリット効果を有するため基準値+1。

”いつでも”と書かれているため、相手のターン中だろうが効果処理の途中だろうが自由に割り込んで効果を使用できる。キーパーツを次のターンに持ち越してコンボを起動したり、効果で捨てられるはずの手札をキープしたり自由自在。

自身と合わせて実質2枚の圧縮でデッキの回転力を上げる荒業もある。当然0c1vのため次の召喚のコストとしての仕事もしっかり果たす。

 

・ル・マラン

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強力なメリット効果を有するため基準値+1。

場に残すことでデッキの回転速度を上げることができる。

引いた後で捨てるために手札の調整がしやすく、また戌神コロネや鍵山雛を捨てることでさらにアドを稼ぐことができる。

唯一の欠点は、その効果ゆえに1vで場に残り続けること。その回転率で、早めにル・マランに頼らないデッキ構築を目指したい。

 

 

Sランク

・シリアス

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標準的な0c1vのため基準値どおり。

ドロー効果は初期デッキ内で活躍こそしないが、中盤以降はデッキ内に残りアズールレーンのマジョリティに噛みつつこのカードの分でデッキは太っていないため優秀。

 

・ラフィー

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標準的な0c1vのため基準値どおり。

《ミックス》ルール化では市場の種類が多いため、狙って使う効果ではないほぼバニラ。カードを安く買いデッキの成長速度を上げるには長門の方が優秀。

 

・ジャベリン

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標準的な0c1vのため基準値どおり。

ラフィー以上に効果を使用する機会が無い。一応、雪花ラミィ対策にはなるが狙って場に立てる意味は無く、ル・マランと違いコストとして運用した方がデッキ回転に貢献する。

 

 

Aランク

ベルファスト

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効果により初期デッキにおいて1c2v~1c3v相当のため実質Bランク基準で、強力なメリット効果を有するためさらに基準値+1。

初期デッキやアズールレーンには1cカードが多く、かつ黒歴史処理に貢献できる能力であるためスタッツに見合わない性能を持つ。デッキトップ操作と相性が良い。

ただしこのカードをピックしたからといって1cがデッキに増えることは事故にも繋がるため注意。

 

・フォーミダブル

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場と手札に0c1vが無くても召喚でき、高校の頃好きだった女と同じ効率で東方カードにタッチすることができる。

基本的にアズールレーンの2c3vはしっかりとメリット効果を持っているが、このカードは頭一つ抜けているため基準値+1。

ル・マラン同様、戌神コロネらと相性が良い。

 

イラストリアス

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ドクロも参照するので初期デッキでも2c3v相当。

フォーミダブルと違い初動に貢献する効果ではないが、アズールレーンの中では随一のリーサル貢献力を持つ。

中盤のホロライブ・宝鍾マリンタッチに貢献しリーサル打点も出せる性能の高さから基準値+1。

 

 

Bランク

信濃
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基準値どおりの評価。

ベルファストと同様にデッキトップ操作と相性が良いが、デッキ1巡目では仕事をしづらいのが少々ネック。

とはいえ黒歴史を処理できれば大当たり、そうでなくても効果が任意のため使用することにデメリットが伴わないのは偉い。

 

長門

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基準値どおりの評価。

普段は運任せの市場の山札トップを確認することができる。見た上で購入は任意であるため、今市場に見えているカードを勧誘して市場を動かしていいかどうかの判断、山札トップが欲しいカードでないため市場に見えている本命を購入、市場にも出ているカードが見えた場合に1金安く購入できるなど、効果が生きる場面が多い。

1巡目に0c1v、0c1v、1c2v、長門のように引けると、デッキトップのホロライブにタッチできる上振れムーブも存在する。

 

エンタープライズ

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基準値どおりの評価。

効果を自分に対して使用することでデッキを掘ることができる。1ターン目に召喚できれば、自身をコストに購入した東方のカードを次のターンの山札に混ぜることができる。

デッキを圧縮している相手に対してハンデスが刺さるので、捨て札などを参照して手札の内容が透けているならば、トップを走っているプレイヤーへのメタとして使用しても良い。

 

 

Cランク

・チェシャー

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1c2vの中では効果が生きる場面は多い方だが、市場のカードにより左右されやすく、アズールレーンや東方には手柄を増やす効果が少ないため基準値どおりの評価。

しかし、効果が生き始めるとデッキの成長速度をグンと上げてくれるため、市場のめくれ次第ではピックの優先度を上げたいところ。

 

・ブレマートン

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下の2枚よりはまだ効果が仕事をするが、基準値どおりの評価。

自分のデッキを掘ることで次の購入カードを山に混ぜやすい点はエンタープライズと同じだが、自身が2vである点と手札を整えることはできない点からあまり高い評価にはなっていない。

 

・パーシュース
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残念ながらセルフハンデスで効果は起動せず、わざわざパーシュースを出している相手にハンデスをピンポイントで飛ばすことはないためバニラと見てよいため基準値どおりの評価。

アズールレーンカードがデッキに増えるゲームもほとんどないためあらゆる面で効果は活きづらい。


・明石
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このカードが効果を発揮する場面は1回しか見たことが無いくらいにバニラと考えてよいため基準値どおりの評価。。基本的に序盤で手柄に送るようなカードはデッキに戻したくないため、さっさと次のコストに回しましょう。

天音かなたやスペースマリンで確保した手柄であればデッキに戻したいカードも増えるので、セルフハンデスと合わせて活躍できないこともないが、正直そこまで揃えられるなら他のコンボの方が強く、仮に同じことをするにも物部布都の方がいい。

 

 

Dランク

・赤城

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なぜか横に置いた0c1vが場から消えるので、このカードは1c2v相当。手柄にして処理したいカードはまず場に出すことはなく、かといってデッキトップに戻してもデッキの回転率が落ちるので概ねデメリットとなり基準値-1。

スタートプレイヤーの場合は綾波と合わせてピックすることになる機会があるため、ノーデメリットで自身を手柄にすることで速攻でデッキ圧縮を行うことができる。この場合は速攻で桃鈴ねねにアクセスして自身の手柄を参照してドローを加速させたい。

 

 

Eランク

・ジャン・バール
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明確なデメリットを持っているため、基準値-1。

残念ながら、アズールレーンを無料で購入する行為はデメリット。イラストリアス以外のアズールレーンカードはリーサルへの貢献力が高くなく、ジャン・バールを召喚する度に強制的にデッキが太る上、アズールレーンの中で唯一召喚しても盤面点が増えていないのはもはや芸術。

デッキにアズールレーンのカードが増えることでほぼ確実にマジョリティーボーナスを取得することはできるが、成長率の悪いデッキで3点を確約しても残念ながら勝てない。

このカード自身が”呪い”であると同時にデッキにごみが増えていくので、付いたあだ名は"増殖する呪い”。

アズールレーンやったことないけどジャン・バール全く推せない。

 

 

 

以上、個人的カード評価でした。

これらはあくまで個人の意見であり、トゥルーマリンショーを遊ぶ環境によっても変わる部分はあると思いますので、参考程度に見てもらえれば幸いです。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。また機会があればお会いしましょう。

そして、普段トゥルーマリンショーを一緒に遊んでくれている皆さんもありがとうございます。おかげさまで知見が溜まり個人的に納得のいく内容で記事が書けました。これからもトゥルーマリンショー持ち込むので一緒に遊んでください。

 

ヨーソロー!🏴‍☠️

ふるよに特殊ルール大会の開き方

みなさまこんにちは。

E*LNO(えるの)と申します。

 

今回は、へくとぱ氏主催のふるよに Advent Calendar 2021 - Adventarに初めて参加させていただきました!

 

はじめに

普段、私は埼玉県でふるよにのイベントを主催しております。

プレイヤーとしてもふるよにを楽しんでいますが、プレイングや構築などの面でみなさまにお伝えできるような知見をほとんど持ち合わせていないため、主催としての知見をお届けしようと思い、アドカレ参加を表明しました。

 

とはいえ、イベントの主催に関する知見は既に下記の記事で紹介されていますので、改めて私からお伝えできることもなかなか無さそうです。

(※とはいえ一応主催を2年続けていますので、何か聞きたいことがあればTwitterのDM(@e_lno)などでお気軽にどうぞ!)

イベントの開き方|かよーだ|note

桜降る代に決闘を ゲーム外メモ|逸般人|note

では何を書くんですか、となるわけですが、一番私らしく皆様にお届けできるものがありました。

 

はい、「特殊ルール大会の開き方」です!

 

もはや”さいたまふるよにアナザー=やばい大会”と言われたり、私の名前がドラフトとともに一部に伝わっているような惨状ですが、もはや何も否定できないほどに特殊ルールによる大会を開催してきました。

本記事では、私がこれまでに開催した大会の実例も踏まえながら、実際に特殊ルールの大会を開くにはどのようなことをすればいいのかについてお伝えしたいと思います!

 

方法1.既存のルールを採用する

この方法はシンプルかつオススメです。

店頭で購入できる祭札二〇一九幕間:風花青天といった製品には、大乱闘縁ドラフト連携戦といったカードやルールが封入されていますし、公式サイトの追加コンテンツからはTRPG成長戦などのコンテンツがダウンロードできます。

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公式がこのようなカジュアルプレイ向けのルールを多く展開しているためネタに困ることもなく、また一幕や二幕の頃には、優勝賞品の出る特殊ルール大会を公式が開催していたようです。新幕でも、全国大会「天音杯」のサイドイベントで大乱闘大会が行われていたような気がします。
(一幕、二幕の頃の大会の様子は公式ブログにレポート記事があるので、興味がある方は読んでみてはいかがでしょうか?)

遊んで楽しいルールがたくさんあるので是非一度は遊んでみてほしいと思いますし、この方法なら準備や申請方法(※)も楽チンです!

※公式ホームページの大会申請フォーム一番下に、「BakaFire Partyへの連絡(賞品の枚数や大会ルールについての連絡など)(任意)」という項目があるので、「連携戦の大会です。」とでも記入すればOKです。

私の実績としては、以下の2大会があります。

・「連携戦」を採用した起源戦/通常選択による大会

さいたまふるよにアナザー第26回大会(午後の部) - TwiPla

大乱闘カード「熊介の呪い」を採用した完全戦/三拾一捨による大会

さいたまふるよにアナザー第29回大会(夕方の部) - TwiPla

どちらも、1つの特殊ルールをそのまま採用しているだけですが、普通のゲームとは異なる新しい体験が生まれます

 

 

方法2.既存のルールをアレンジする

でもせっかく自分でイベントを開くなら、なにかオリジナリティが欲しいな・・・。そう思ったならば、公式の特殊ルールを少しアレンジしてみるのはどうでしょう?

アレンジの仕方としては、ランダム性を強くすると面白くなりやすい傾向があります。ランダム要素と言えば、ダイスの出目や、カードのシャッフルがありますね。

また、厳密には特殊ルールではありませんが、季節戦や起源戦といった使用できるメガミに制限のあるルールを活用するのも良い手です。使用できるメガミを変えるだけで、環境の様子はガラリと変わります。

私はこの手法をとることが多く、たくさんのアレンジ版ルールを採用してきました。

・二幕祭札に封入されているめがみ大発生をアレンジしたルール

⇒8人大会で4卓分カードセットを用意することは難しいので、全卓に同じ効果を適用する(大会進行の円滑化、負担の軽減は大事です)。大発生カードをめくるタイミングは、6面ダイスを振った出目分の時間(分)が経過するごとであるダイスを使用したランダム性)。

さいたまふるよにアナザー第14回大会(大発生の部) - TwiPla

さいたまふるよにアナザー第27回大会(夕方の部) - TwiPla

・各対戦回ごとにランダムな大乱闘カードを適用するルール(カードシャッフルによるランダム性

さいたまふるよにアナザー第4回大会(大乱闘の部) - TwiPla

オリジン版メガミのみが使用可能なルール(起源戦、季節戦が無かった頃です)

さいたまふるよにアナザー第3回大会 - TwiPla

・季節ごとに選ばれた7柱のオリジン版メガミから使用できる季節戦をアレンジ(?)したルール、裏・季節戦

季節戦で使用できるメガミのアナザー版メガミのみが使用可能、アナザーが未登場のメガミは同じ拡張のもう1柱のメガミとするルール。

交流祭併催大会:さいたまの部 - TwiPla

さいたまふるよにアナザー第17回大会 - TwiPla

・小説「桜降る代の神語り」単行本の発売を勝手に記念して企画した、「桜降る代の神語り」、「八葉鏡の徒桜」で活躍するメガミのみが使用可能となるルール

⇒こちらありがたいことに、小説を執筆されている五十嵐月夜先生に認知いただけておりました。

さいたまふるよにアナザー第6回大会(神語りの部) - TwiPla

さいたまふるよにアナザー第6回大会(徒桜の部) - TwiPla

さいたまふるよにアナザー第8回大会(神語りの部) - TwiPla

さいたまふるよにアナザー第8回大会(徒桜の部) - TwiPla

大幅にルールをアレンジする場合は、特に大会の申請時にその旨をしっかりと記載するようにしましょう。

 

 

方法3.他の人のアイデアを参考にする

なんでも自分一人で解決することは、何事においても難しいです。そんな時は、我慢せずに人の助けを借りるのはいかがでしょう?世に公開されている特殊ルールを参考にしたり、自分のアイデアを他の人に相談してみたり・・・。

ただし、他人のアイデアを借りたり参考にする際にあたかも自分のアイデアのように語るのは言語道断です。

一番良いのは、その人に直接連絡を取ることです。それが難しい場合でも、参考元として必ず記載しましょう。

私も、これまでにたくさんの方に助けていただきました。

眼前構築時間が0秒なので、必ずランダムデッキになる

⇒夕張さんからアイデアを提供いただきました

本来は「刀薙が強いから、簡易神話大戦にしてどこで刀薙を選出するかの読み合いが面白そう。」という前提でルールを提案頂いたのですが、その部分を全く聞いていなかったため簡易神話大戦と三拾一捨による大会、両方で開催してしまいました。

さいたまふるよにアナザー第5回大会(昼の部) - TwiPla

さいたまふるよにアナザー第5回大会(夜の部) - TwiPla

さいたまふるよにアナザー第18回大会(午前の部:簡易神話大戦) - TwiPla

さいたまふるよにアナザー第18回大会(午後の部:三拾一捨) - TwiPla

ロチェスタードラフト

⇒フォーマットはかよーださんとたらみさんが考案・調整されたものであり、かよーださんより使用許可を頂きました。また、アグレッシブなカードパワーの調整などはchioさんのドラフトを参考にさせていただきました。また、偽証に関する特殊ルールはぺんたさんのアイデアを参考にさせていただきました。そして、全体的なカードプールのバランス調整、そしてカードそのものはテストプレイヤーの方々にたくさん協力いただいております。本当に感謝です!

さいたまふるよにアナザー第22回大会(午前の部) - TwiPla

さいたまふるよにアナザー第22回大会(午後の部) - TwiPla

さいたまふるよにアナザー第26回大会(午前の部) - TwiPla

キュートクールパッション属性に分類されたメガミを、各属性から1柱ずつ選出する三拾一捨による大会(通称、ニュージェネレーション大会)

⇒ますたーさんのアイデアで大会の開催許可を頂きました。

さいたまふるよにアナザー第25回大会(午後の部) - TwiPla

こうして見ると、本当にいろいろな人にお世話になっていますね!あ、どうしよう涙出てきた。こうしていろいろな方と知り合い、一緒にイベントを作り上げることができるのも、主催としてのメリットだと思います

私もルールの相談に乗ることはできますし、私が過去に公開した特殊ルールは特に断りなく使用していただいて構いません(本当に使いたいなら)。ただし、盗作は本気で怒ります。

 

 

方法4.オリジナルルールを考案する

さて。これが一番楽しく、そして一番大変です。

この方法については説明することもなかなか難しいのですが、とにかくいろいろ考えてみることはまず必要だと思います。実際に私が大会として実現しある程度以上の成功を感じた特殊ルールはこの記事でも紹介している10個ほどですが、一方で大会でまだ実現していないストックネタ(没案も含む)は30を超えていました。とはいえみなさんもふるよにを遊ぶ中で「これができたらいいのに…。」というような発想に至ることは少なからずあると思っているので、まずはそれをメモに取ったり、もっと膨らませてみたりしてはいかがでしょう?

オリジナルルールを考案するとはいっても、そもそもふるよににはルールが存在するので、ヒントとなるパーツはたくさん散りばめられています。例えば、サリヤのTransFormカードに注目した私は、「サリヤがいない組み合わせでTransFormしたら絶対悪さしかしないよなぁw」などと妄想しました。そうして生まれたルールがこちら。

・完全戦/簡易神話大戦で、メガミ6柱+TransFormカード3枚を選出する。各対戦で、メガミ2柱にTransFormカード1枚を適用して桜花決闘を行う。

交流祭併催大会:さいたまの部 - TwiPla

「もじゅるー」や「紫幕」により虚空から湧いて出る基本動作によりSigma-Drive: 1,5 3/2が飛び交い、ゲーム開始時からBeta-Edgeを備えるサリヤが爆走する世界が誕生しました。

こんな理不尽極まりないルールでも、全員が共通の立場なのでゲームとして成り立ってしまうのです。

また、お正月といえば御神籤、といった発想から先ほど紹介した眼前構築0秒大会は新年1発目に開かれる恒例行事となったのですが、お正月と言えばみなさまこんなカードをご存じでしょうか?

公式からジョークカードというとても楽しいお遊びが提供されているにもかかわらず、誰もこのカードを使ったイベントを企画していないのが不思議で仕方ないのですが、とってもお正月にピッタリのカードなので、私は眼前構築0秒大会のカードプールとして採用しました

このように、複数のルールを組み合わせて化学反応を起こすというアプローチも、新しいゲーム体験を生むことができるのでおすすめの手法です。

 

そして、ジョークカードは2枚目が作られました。それがこちら。

そして夏らしいイベントの企画に困っていた私は、すぐさまルールを練り上げて実行に移しました。

さいたまふるよにアナザー第9回大会 - TwiPla

さいたまふるよにアナザー第20回大会 - TwiPla

さいたまふるよにアナザー第23回大会 - TwiPla

大会のページをご覧になればわかると思いますが、2回目以降の大爆砕デカメロン大会は、超融合します

ここでも、複数のルールを合体する方法を使っています。方法2として既存ルールのアレンジをご紹介しましたが、ある意味ルールの複合もこのアレンジの方法の一つと言えるでしょう。

ちなみに超融合に至った経緯として、大乱闘カード「超融合装置:枢式」による大会が没になったことが関係しています。このルールが公開された瞬間に大会を開催する気満々だったのですが、あっという間に「奏流し」+「旋回起」(通称、奏回起)によるコンボデッキが開発され、泣く泣く開催を見送っていましたが、大爆砕デカメロン大会のバージョンアップを検討している中で唐突に閃いてしまったため、デカメロンを超融合することになりました。

ちなみに、大爆砕デカメロン大会を開くにあたり、総合ルールを一通り読みなおし公式FAQで「大爆砕デカメロン」についての質問を全て確認しました。また、超融合ルール実装の際には、大爆砕デカメロンと超融合した結果何が起こるかを確認するため、あらかじめすべてのカードに目を通しました。(当初は、通常札との超融合も検討していました)

特殊ルールを考える際は、通常のルールではありえない挙動までも発生しうるためにルールの細かい確認が必要となるのですが、私はこれのおかげで総合ルールを把握し、かつ普段あまり使あないメガミのカードでもある程度把握できるようになりました。私としては、結構大きなメリットだと思っています。

 

 

大枠での手法の紹介としては以上ですが、追加で一つアドバイスを。

環境が壊れるのを恐れて控えめな内容にするよりも、ド派手に環境が壊れかねない内容のイベントの方が、結果的に成功しやすいです。

私の失敗例をご紹介します。

・三拾一捨による大会(最低1柱はアナザー版メガミを選択すること)

さいたまふるよにアナザー第2回大会(三拾一捨の部) - TwiPla

開催日は2019年10月27日。第参拡張が発売し、環境的にはユリナAオボロAが活躍していた時期でしょうか。もうお分かりいただけるかと思いますが、この特殊ルールはほぼ意味をなしていません。

恥ずかしながらはじめて企画した特殊ルールによる大会で、この時はどのくらいまでルールに制限を掛ければ良いか、感覚が全く分かりませんでした。その結果、失敗を必要以上に恐れてとてもゆる~い制約をルールとして適用し、結果面白さのカケラもないイベントを企画するという失敗に至った事例です。

結果として通常のレギュレーションと差があまり無いのであれば、それは通常のレギュレーションで実施する方が良い場合が多くなりますし、参加者の記憶にも残りづらいです。一方で、思い切った内容にすると、参加者の印象に残りやすく、さらにそれが楽しい体験を伴うならば、「また参加したい」という気持ちにもつながり、主催としてもそれは喜ばしい結果となります。

もし、「流石にやり過ぎ」だと気づくことができればそれは事前に調整ができます。また、本当に大丈夫か不安であれば誰かに相談したり、大会ではなくお気楽交流祭としてイベントを開催し、その中で体験卓として企画を遊んでもらうことも一つの手です。そこでのフィードバックをもとに調整を施せば、大会として企画できるかもしれませんよ。

 

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

原稿に取りかかる時間をあまり確保できずまとまりの悪い出来になってしまっていますが、私がお伝えしたいポイントは全て詰め込んだつもりです!

是非みなさん、通常のふるよにだけでなく、特殊ルールのふるよにも楽しんで頂けたらと思います!

 

 

最後に一つだけ宣伝をさせてください。

2022年01月16日(日)に埼玉で、もはや毎年の恒例行事となった眼前構築0秒大会を開催します!

twipla.jp

諸般の事情により詳細をまだお話しできないのですが、今回はほんとうに"""激ヤバ"""な内容となっています。

さいたまふるよに会としてはじめての16人大会でもあるので、是非みなさんに参加してほしいです!

 

 

 

この記事を読んでいただいたあなたに、とっておきの情報を公開しますね?

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全てのプレイヤーは「天音流羽根落」1枚を4枚目の切札として加えます。

は、嘘でした!!!!!

 

 

 

「つまらないカードじゃなくなって、むしろよかったんじゃないですか?」

 

 

 

 

「■■■■■■■」 消費2 攻撃

3-7、3/■

【攻撃後】■■■■■■■■■■■■■■■■ならば、■■■■■■■■■■■■■■■■■■、御神籤を引く。

 

 

 

 

 

桜花決闘

制限時間は35分無制限です。

 

 

当記事はふるよにコモンズ(BakaFire, TOKIAME)の画像を使用しています。

シンラ/カナヱ デッキ紹介

みなさまこんにちは。E*LNO(えるの)です。

今回はシンラ/カナヱ(書面)のデッキ紹介記事をお届けしたいと思います。

 

 

むかしばなし

巫鏡杯のオンライン予選に向け、私はシンラ/カナヱの検討を重ね、既存のアーキタイプである「赤幕+森羅判証」デッキ(通称、UFO書面)以外のアーキタイプを生み出そうと奮闘していました。

一応終幕ルートの存在が確認できたものの、もう一つの案は机上の空論で終わり、残念ながら闇に葬られてしまいました。

(ちなみに余談ですが、UFO書面のプロトタイプは私の発案で、その場に居合わせた人たちと一緒に組み上げたものが、いつの間にやらどこかで実用性のあるデッキに化けて帰ってきました)

 

さて時は少し現代に近づきまして。禁止改定により封殺が禁止指定、さらには次シーズンのカード調整でほかげきらぼしにも下方修正が入るため、いよいよもって書面も解散かぁとなった頃、ふと没案のアーキタイプのことを思い出します。その時は1リソースどうしても不足していたのですが、なんとこの数ヶ月でブラッシュアップしたシンラ様の知見と噛み合い、デッキ1巡半で相手ライフを7~8点吹き飛ばす新アーキタイプが生まれてしまいました。

 

デッキ構築

まずはデッキ構成をお見せしましょう。

通常札

立論/反論/脚本化/即興/(自由枠)/(自由枠)/(自由枠)

※オススメは断行、煽動、空想

切札

ほかげきらぼし/天地反駁/(自由枠)

※オススメは皆式理解、あらたよちよに

 

主張は明白ですが、実際にどう動かすのか分かる人は多くないかもしれません。

それでは、実際に動かし方を解説します。

 

動かし方

マリガン

2ターン目までに脚本化を引ければよいです。

山札の底に戻す札は立論、反論、即興を優先してください。

 

1ターン目

先攻想定で書きます。手札を1枚伏せて1宿し。

(相手:1宿しスタートだと思われる)

 

2ターン目

集中力を1使って1前進。脚本化を使用し、粒立てを置きます。

立論、反論、即興のうち伏せて良いのは2枚までで他は必ず手札に残します。

残りの使えるリソースで1宿し+可能な限り前進でオーラを構えます。

脚本化は必ず山札の底に戻しましょう。

(相手:間合8で返した場合は1後退で詭弁ケア、もしくは詭弁を2回目以降振らせないためにある程度間合を詰めてくる想定)

 

3ターン目

天地反駁を開けます。ダストは無いと思うので自分のオーラは剥がしていいです。

粒立て達成、緑幕(2)に進み、伏せ札にある立論or反論or即興を山札の底に戻します。

手札が3枚以上ある場合は、必ず立論、反論、即興のうちの2枚を手札に残します。

(相手:十中八九再構成をしてきます(1点)。結構殴られますが即死はないはずです)

 

4ターン目

開始フェイズにカードを2枚引くとあら不思議、あなたの手札は

立論/反論/即興/脚本化

です。

この時点で相手の山札はおおよそ4枚以下なので、

反論(1点)で相手の山札が残り3枚以下

即興、立論で相手の山札が残り1枚以下になり立論が手札に戻るので、もう1回立論(2点

脚本化で鼓動を置きます。このターン中に構想が1進みます。

(相手:山札が1枚以下なので再構成(1点)、前のターンに殴っていた場合こちらはあらたよちよにで一応防御力があります、殴っていない場合はライフで耐えます。相手が再構成したので鼓動達成、赤幕(2)に進みます(1点))

 

5ターン目

ほかげきらぼし(1点

トップドローが反論ならあなたはシンラ様に愛されています。(1点

 

あとは赤幕(4)とほかげきらぼしで2点が乗るため、だいたい10点に届きます。

ちなみに3ターン目に天地反駁を開けた後相手が再構成をしない場合、再構成の1点が無い代わりに立論の2点がもう1発当たるので、差し引き+1点です。逆に言えば、天地反駁を見て再構成をしても1点しか守れていませんね。

 

おわりに

ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます。

どう見ても初見殺しであるこのデッキを公開した理由は、先攻でしか実践できない動きのためです。

後攻の場合1ターン目に粒立てを準備して、2ターン目に天地反駁を開けるという動きをしなければいけないため、3ターン目に手札を揃えることができず、またマリガン条件も厳しくなります。

さらに、先攻であっても攻撃のために手札を使い切るので、防御力に乏しいことも欠点の1つです。

 

とはいえこの動きを開発するだけで数ヶ月かかったくらいの知能レベルしか無い私ですので、実は後攻でもルートが存在していたり、また1巡目に詭弁でライフを取りつつ2巡目に7点疑似ワンショットといった改良版を、聡明な皆さまならば作り上げることができるかもしれません。

もし、このデッキに新たな道を伸ばすことができた際には、私に教えていただけると非常に喜びます。よろしくおねがいします!!!