はじめに
こんにちは。一般ボードゲーマーのE*LNO(えるの)です。
昨年は年間マイベスト3選を紹介しましたが、今年は半年ごとに5選を紹介してみようと思います。
正直、しょっぱなから面白いゲームに出会っているので枠が足りないと思っていますが、特に衝撃を受けたボドゲを5つ選び抜こうと思います。
今年から、「Board Game Stats(BG Stats)」というアプリでプレイ記録を取り始めました。「ボードゲームを遊んだ記録を付けたい」というニーズに対して大体必要な機能が具備されていてオススメです。
2026年上半期は、だいたいこんな感じでした。
総プレイ回数:260回
ゲームタイトル数:103種類(うち初プレイは68種類 *1)
*1: 「new to me」はアプリ内での話なので、自力で数えた。
特にゲームマーケットの新作をたくさん遊んだのと、ボードゲームカフェへ行き遊んだことが無いゲームを色々と遊ぶ機会が多かった印象です。
選出の対象範囲はこの68種類です。「初めて遊んだボードゲーム」が対象なので、発売が昨年以前のものも含まれます。
また、遊んだ順に紹介するため、5選の中で順位はつけません。
それでは、さっそく紹介していきます!
バナナガバナンス
2025秋ゲムマの新作第一弾!!
— むかい UMATAKA・バナナガバナンスゲームデザイナー (@games_mukai) 2025年9月25日
BANANA GOVERNANCE
バナナガバナンス
競りゲームとなります🐒
🍌バナナで統治だ🍌
前半フェーズでバナナを切り分け、後半フェーズでバナナで猿達を落札!!
最後は手元に残ったバナナと落札した猿達の強さを掛け算しちゃうぞ!!
競りが大好きな人にオススメ!! pic.twitter.com/fHN0vLAb59
ゲムマ2025秋の新作評価アンケートで1位だったボドゲ。
ご縁があってゲムマ前にむかいさんとお話しさせていただいた際に、「凄くエキスパートゲームになりました」と仰っていて、気になっていた作品。
購入したのがゲムマ後の通販だったため、遊ぶタイミングが遅くなりました。結果として2026年上半期マイベストにランクイン。
凄くざっくり言うとアップルカットの要領で手札をドラフトした後、できた手札で競りをします。
このゲーム全体的に本当によくできているんですが、特にしびれたのが、ゲーム終了時にマイナス点を生むペナルティカード(鳥)が、競りの入札ではめちゃめちゃ強力なパスカードとして使えること。本当に強くて困る。しかも、このカードが手札ドラフト時点から混入しているので、手札ドラフトの悩ましさも強くしていて、非常に美しいと感じました。
手札ドラフトで選択した時点でマイナス点は確定するのでどこでパスを切るか、非常にプレイヤーの腕が出ます。競りでお金(バナナ)を使えば使うほどゲーム終了時の点数が削られるため、相手の払うバナナを釣り上げて、自分は良い感じに降りる、みたいな動きが決まるとめちゃめちゃ気持ちいい。
今年の1月に遊んだのですが、この段階で上半期のマイベストあるかも、と思えるくらい面白かったのでオススメです。
デザイナーズノートも公開されているので、興味がある方は是非以下からどうぞ!
個人的な話なんですが、仕切りの0が末尾固定だけ納得がいってなくて、これはデザイナーズノート内で経緯を含め説明されていたのですが、やっぱり納得いってないです。人類にはもっと賢くなってほしい。
コネクトコンボ
明日は #システムオンリー ですね!
— ピンゾロゲームス@コネクトコンボはA-2 (@pinpinpingames) 2026年2月6日
コンボ好きのためのコンボ好きによるデッキ構築ゲームです!!
ぜひ見に来てください! pic.twitter.com/5zxDZ7kjfg
ゲームシステムを限定した即売会「システムオンリー」第2回構築の回で出会ったボドゲ。ゲムマ2022秋の新作だったらしく、3年くらいアンテナに引っかからずにいたらしいです、悲しい。
個人的に、いわゆるドミニオンクローンなボドゲはいまいち刺さるものが無く、しばらく買い控えていたのですが、このゲームはとにかくカードプレイのコンボを繋げることに特化したゲームと謳っていて、そこに惹かれました。また、ほぼ同時プレイなのでプレイ人数によらずプレイ時間がほぼ一定な点も評価が高いです。
正直、第2回システムオンリーの出展作品の中で、事前調査の範囲では一番おもしろそうだと思いました。
デザイナー曰く「シャッフルする手間を省きました」とのことですが、このゲームでは一切のデッキのシャッフルを行いません。デッキを作り直す時に全てのカードの順番が分かるため、常にデッキ内の最適解を計算しながらプレイすることができます。
正直対戦ゲームにもかかわらず相手のデッキの様子など見ている余裕が一切ないのですが、とにかく自分のデッキのカードを気持ちよく叩き付け続けることができて、非常に爽快です。
ただし完全なソリティアとはならず、点数行動である共通の場のカードのコストは他人のプレイによりどんどん増加してしまうため、いかに早くそのアクションを叩けるかというインタラクションもしっかりと存在します。抜かりない。
キャラクターの固有能力に差がありすぎたり、一度走り出した緑デッキに追い付けないのでは?といったバランス面での懸念はあるものの、ゲーム体験としてはこのゲームでしか味わえない味付けがしっかりとあり、非常に面白かったです。キャラクター能力はなくしても十分ゲームとして楽しめます。
Ada's Dream
The pre-launch page for Ada's Dream is NOW LIVE!
— Alley Cat Games (@alleycatgames) 2024年3月27日
Please consider following the campaign - it hugely helps a small independent company like us :)
Giving this post a like or retweet also helps too ❤️
Link in comments! pic.twitter.com/wZ1Be7wpQs
海外Kick産ボドゲ。実は今年まだ海外Kick産のボドゲをほとんど遊べていないことに気付き、反省しました。
友人が「エイダのパーフェクトさんすう教室」と呼称したのを気に入っています。大体合ってる。
場の中央からダイスをロンデル(で、合っているのかな?)の要領でピックしたり、ピックしたダイスを個人ボードに配置したりします。
最終的には個人ボードに配置した3個×3個のダイス各行列で四則演算をするのですが、そのための計算機をきちんと完成させるために、メインボードのアクションでごちゃごちゃとやりくりしなければならない。ちなみにきちんと完成させたとしても出力に限界はあるので、6*6*6=40。ちょっとおもろい。
「計算機を完成させる」という目標があるため、点数行動などが世界観に良く落とし込まれていて、没入感が高かったです。
Twitterでもかなり好評に見えるのですが、どうやら物価高やらなんやらの関係で一般流通が無いらしく、入手難易度が高いのがネックみたいですね……。
32LDK
32LDK
— ロクジゾー (@6jizoGames) 2026年5月13日
32の扉の先に潜むは、
モノに憑いた悪霊たち。
より強い悪霊で抑え込め。
さもないと、あなたに憑依…
全ての扉を開けたとき、
あなたは正気だろうか?
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▼詳細:https://t.co/wVB75Wi1iO
▼予約:https://t.co/WjxMr8eCKO#ゲムマ2026春の予約フォームをつぶやくと誰かがRTしてくれる pic.twitter.com/yabHVOL3Q1
冒頭で「5選の中で順位はつけません。」と書いたのですが、訂正させてください。これは1位です。
ゲムマ2026春新作で、新作評価アンケートでは4位、投票数がダントツで最多だったようです。
まず、このゲームで使用するカードは32枚で、世界観に合わせた悪霊のイラストが描かれています(かわいい)が、本質的には数字以外の情報を持ちません。つまり、ロクジゾーさんの前作である「13月32日」と全く同じコンポーネントなんですが、かなり違ったゲーム体験になっています(通ずる部分もありますが)。
しかも、トランプゲームと異なりスート(色)が無いんですよね。たまげた。天才では?
自分の手番でやることは「カードを出す」だけなんですが、出し方が3通りあります。
自分の手札から出すと点数行動(失点を減らせる)になりますが、なんとこれはゲームが前へ進みません。
ゲームを進めるためには場に伏せてあるカード(扉)から出す必要がありますが、これだと手札は減らせない上、場合によっては出されているカードを引きとらなければいけないリスクもあります。でも、ゲームを進めないと手札が少ないうちにゲームを終わらせることもできないんですよね。めちゃめちゃジレンマが効いています。このせいで、一手一手にかなり責任が伴って、後から「手札から28出したの失敗だったな~~~」など無限に反省することができます。しました。
さらに、他人の手札から出すこともできます。これがこのゲーム独特の味付けかつ、巧妙なデザインだと思いました。カードの引き取りという要素があるため、特にゲームが進むと誰が強いカードを持っているか透けますが、透けるが故にそこから引っこ抜くことで自分の失点を避けることができる可能性が生まれています。ゲームデザインが上手すぎる。
ただ、これをすると自分の点数は減らせず、他人に1点を献上するんですよね。本当に一手一手が重く悩ましい。
先日初めて3人で遊んだのですが、4人以上の時よりも自分の手番までが早いため、直前の自分のプレイがそのまま自分に返って来るためさらに難しく感じました。初手の枚数が最少の2枚になる6人でも遊んでみたいです。
ゴーアウトなのにただ手札を減らすだけでは勝てず、悩ましいゲーム体験が味わえます。本当にオススメです。
きょうあくなまもの
ゲムマ大阪出展作品紹介
— Shun@Studio GG (@nannann2002) 2019年2月21日
「きょうあくなまもの」
たった16枚で遊べるTCG風二人用対戦カードゲーム!
超圧縮したMTGレガシーみたいなプレイ感!
少ない枚数なのにプレイングの差がでます!
TCGを昔やってた人やTCG系のゲームを布教したい人にもおすすめ!#ゲムマ大阪 pic.twitter.com/piL3C4JbHF
現在は「はらぺこバハムート」として商業リメイクされている、ゲムマ2015春に発売されたボドゲです。
どうやらガチゲーを好むタイプのボードゲーマーにも刺さるくらいおもろいらしいという噂は聞いていたものの、力説まではされなかったので触れる機会を逃してました。ちゃんと布教してほしい。
ちなみに「妖怪1504」をきっかけに遊ばせてもらうことになったのですが、持ち込んでもらった会で私以外にも未プレイが5人くらいいたのでめちゃめちゃいい機会でした。
カードが全部で16枚あり、共通の山札としてお互いに引いていきます。デッキの内容を確認したり、引き切ると、その時点で引き算で相手の手札の内容が完全に透けます。
ライフ4を削って勝つためのルート(カード)がいくつか用意されていて、それぞれの対策メタカードがいくつかある、といった構造です。
つまり、今見えている情報と状況から、相手が返せない盤面に落とし込めれば勝てます。超ガチゲー。
カードのプレイを止められるカウンターと、そのカウンターをカウンター2個で止められるのもすごいです。カウンターがライフ何点分の価値にもなります。
完全初見はとりあえず分からん殺しされると思うんですが(されました)、だいたいどんなカードがあるかは一通り見えるのと、カードリストがあるので、このゲームの本領発揮はカード内容をすべて覚えてからです。それ前提です。
ちなみに友人みんな思想が強いので「きょうあくなまもの」の方を買ったのですが(まだ売ってるんですね、新品。イラストがゆるくてかわいい)、普通に「はらぺこバハムート」の方でも良いです。
同じくまだ遊んだことが無かったという人にはぜひ触れていただきたいと思いました。
盤外篇
以上、5選でした。
でした、なんですが、最後にこの1個だけは紹介させてください。私なので。
隅田川レッドタウン
「隅田川レッドタウン」
— サニーバード (@sanibabodoge) 2026年5月29日
本日より一般流通開始となります。
同じ出し方ができない
手札が裏切る大富豪!?
超新感覚の大富豪系ゲームをお楽しみください!!https://t.co/fdh6Kz7kk4 pic.twitter.com/mD8mNhaEte
遂に出ました!!!!!
みなさんご存じ、あの「隅田川」が商業リメイクです!!!!!
え?ご存じないですか?そんなあなたも今知ったので皆さんご存じ「隅田川」です。
ゲムマ2023秋で出た同人ボドゲ「隅田川」という一風変わったゴーアウトゲームが、ゲムマ2026春で商業リメイクされリリースされました。マジでめでたい。
隅田川、本当に大好きすぎて以前に紹介ブログも書いたので、本当に隅田川 is 何?って方はもしよければそちらを見ていただければと思います。
なぜかゲームデザイナーのましかまるさんから「隅田川大好きっ子倶楽部会長」に任命されていました。会員は100人くらいいることになっています *3。
*3: 身内のボドゲ由来交流サーバーの参加人数を勝手に数えてる。
一言で言うと、マストノットフォロー大富豪です。出された役と同じ役が出せなくなります。
商業リメイクにあたり、ゲームの勝敗周りのルールが一新されました。
同人版では手札を出し切った順に高い点数がもらえて、人数分のラウンドを遊ぶことで合計点数で順位が決まり切るシステムでした。
一方で隅田川レッドタウンはライフ制で、最後まで残ってしまうとライフを1つ失い、ラウフを2回失うと1人負け、というルールです。
個人的には同人版を遊んだことがあるためそちらの方が好みでしたが、ライフ制は1回負けると次跨最下位になった瞬間に負け、という「後の無さ」が非常に強く、ヒリヒリしたゲーム感が強くなります。また、いつゲームが終了するかが明確でないため、ワイルドカードをどこまで温存するか?勝つために枚数多く投入してよいか?などワイルドカードの切り方がかなり悩ましいです。
あと、個人的に感動したのが2人用ルールです。
実は商業リメイクの話をまだ知らない頃にこの2人用ルールをましかまるさんから教えていただき複数回テストプレイしたのですが、かなり衝撃的でした。
隅田川が持つ味わいがそのまま残っているのに、3人以上のプレイとはまるで違うゲーム性が生まれていました。
ただ、2人プレイのため勝つことに焦点が生まれやすく、そのためには高度なカウンティング技術が求められるため、タイマンゲームとして読み合を成立させ面白さを引き出すという観点においては、かなり人類3向けでした *2。
という話をましかまるさんにもしたはずなのですが、いざ製品版を開けてルールブックを読むと私の知っている2人用ルールが何一つ変わらないまま収録されていました。
これが世に解き放たれたのか……。感動です。
*2: 相当人類には早いことの表現。人間の脳の処理能力には限界があるはず。
結局長々と書いてしまいました。
どう考えてもマイベストに入らないわけがなく、じゃあ実質4選じゃん!となってしまったので、特別枠に昇格させました。
おわりに
以上、マイベスト5選+αでした。
68個の中からまず候補をリストアップしたのですが5個どころか10個すら越えてしまったので、どれを選ぶかは非常に悩ましかったです。
惜しくも選べなかった「オルロイ」や「オトギドラフト」、「エコーズ・オブ・タイム」なども非常に面白く、今年初プレイながら複数回プレイするなどしました。
また、書いていて本当に魅力が伝わっているのかな……?と自分の文章力が不安です。
間違いなく「面白い」と心から思えたボドゲ達ではあるのですが、この「面白い」っていう直感的な感覚を上手く言語化するのが難しくて、苦心しながら書いています。
このような執筆をつづけることで、少しでも言語化の技術が上達できると良いなと思っています。
それではこの辺で。
みなさんよきボドゲライフを!
