2021/07/17栃木ふるよに公認大会【午後の部 ドラフト】レポート

みなさまこんにちは。E*LNO(えるの)です。

 

7/17(土)に開催された、ゆずりはさん主催の栃木ふるよに公認大会、午後の部のレポートです。

 

午前の部にも参加しましたが、参加枠は空いているかつジャッジを除くと参加人数6人で偶数なので、そのまま続投で参加しました。

というかこっちが本命かつブラック炎天未所持なのです…

午前の部については下記をよろしければご覧ください。

 

一部ではすっかりおなじみとなった通称「chioドラフト」による大会ですが、ご存じない方のために軽く説明しますと、

 

・手元に配られた通常札12枚と切札8枚を見て、その中から通常札3枚と切札3枚を取り除く。

・全員が残したカードを混ぜ合わせ、通常札9枚と切札5枚ずつを全員に配る

・手元のカードパックから1枚だけピックして、残りのパックを左隣の人に渡すという流れを、14回繰り返す

・自分がピックした14枚のカードから10枚を選び、デッキを作成する(通常札と切札の枚数比は問わない)

・こうして作成したデッキで桜花決闘を行う

 

というものなのですが、問題なのはこのルールではなく、カードプールです。

新幕で現行使用できるカードだけではなく、二幕以前やSakura Arms、原初札や連携戦カード、さらにはBeta版や開発中に問題のあったカード、没案など古今東西ありとあらゆるカードが集められ、公式の許可のもとこの大会での使用が認められています。

そんなハチャメチャワールドでも、しっかりとカードパワーの調整が検討されているあたりは作成者の力量を感じます。楽しさと気持ちよさだけをただただ追求したE*LNOドラフトとは大違いです。

 

そして、今回は久々にchioさんとお会いできるということもあり、気合を入れて2枚のカードをお土産として用意し、カードプールに採用してもらえました!

 

 

1回戦

・パック作成

まずは手元に配られた20枚から、6枚のカードを取り除くのですが、ここでの定石は危険なカードを可能な限り排除することです。

危険なカードは自分で使うことができればもちろん強いのですが、逆に拾われてそこでマッチングするパターンは地獄です。

よって、このタイミングではほぼ全員が危険すぎるカードを排除しに行く傾向があります。

私も、「旧い追憶」「クイックドロー」「魔食」(消費フレア5で使用時に1侵食、毎自ターンの開始時にも1侵食)といったカードを世界から取り除きます。

 

・ドラフト

ここから、運命のドラフトが始まります。このピックで勝敗が決まるといっても過言ではありません。

私のファーストピックは・・・「反論」!

ちょっと待ってそこのあなた、今「それはないやろ」「顔で選ぶな」とか思いましたね?ではここで、この反論のテキストをご紹介します。

「【攻撃後】対応した切札でない《攻撃》を打ち消す。【攻撃後】相手はカードを1枚引く。」

こちら、一幕での「反論」でございます。間合やダメージは今の反論と一緒なので、とても強い。まあそれはそうと顔で選びましたけど。

2枚目は上家の夕張さんしか存在を知らない「不意打ち」(修正前)をピック。先ほどの反論の返しに当たればとても嬉しいですね。

ここまでは真っ当なビートタイプのデッキへ向かっていそうですが、ここで次のパックに「森羅判証」が来てしまいました。しかも「相手ライフ→1→自分ライフ」効果の。

これまでの2パックに葦、鳳仙花、晴舞台が見えていたので、迷わずピックします。

次のパックにはこれ見よがしに一番手前に「黒き雷」が。はいはい拾えということですね。上家の夕張さんから「本当に大丈夫ですか?フレア見てくださいよ」と言われましたが知りません。

同パックに確か「最後の結晶」もあったのですが、正直なところ皆式理解の保証がないのと、最終的な打点の問題解決の方が優先事項だと判断しました。

そのあとは貴重な打点限となる「畏掠め」やダスト生成用の「蝕みの塵」、そして1周回って返ってきた「葦」や「鳳仙花」をしっかりと回収、なぜか「最後の結晶」もオマケでついてきました。

 

 対戦相手も決まり、私の構築したデッキはこちら!

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森羅判証で1点、葦と鳳仙花で2点、黒き雷で2点。

あとは。。。再構成で5点ですかね?

噓でしょ、どうやって勝つんですかこのデッキ???

正直、負けを覚悟しました。

 

・桜花決闘

お相手はapolloさん。午前中に引き続き、対戦よろしくお願いします!

お相手のデッキはなかなか自信がありそうですが、「うーん、シンラかぁ…」と嘆かれている様子。そもそもドラフトなのにE*LNOどうせシンラデッキ組むんでしょ?と参加者全員から思われていることはさておき、森羅判証が裏目になるデッキがお相手なのであれば、不意打ちさえしっかり当てて勝機を掴むことができるかもしれません!

世界に銃のカードがあまり見えなかったこともあり、序盤はお互いに1宿しから入ります。その後、間合い6スタートのターンに不意打ちに向けてお相手のオーラを剥がすべく、ステップ対応をケアして1前進から「蝕みの塵」を振ります。

apolloさん「対応、雅打ちで。」

※Beta版雅打ち⇒3-5,1/1で切札でない攻撃を打ち消す(境地関係なし)。さらに境地であれば間合は2-6になる。

間合6が正解だったの、めちゃめちゃ理不尽を感じますね!!!しかしこちらも、お相手の「山紫水明」をライフに受ける返しに、「畏掠め」をライフに当てます。山紫水明の方が強い…。

そのまま再構成から畏掠めをライフに当てに行きますが、フレア3の「鳶影」から(3-4,2/1で境地関係なく打ち消す方の)「雅打ち」により打ち消されてしまいます。

あーなるほど、そういうデッキですか。

とはいえこの時点で鳶影をつぶしたのは大きいと捉え、なんとか不意打ちをあてに行こうと粘りますが、細かいダメージをもらいながらターンだけが経過していきます。

しかし、お相手のデッキも防御ガチガチな代わりに打点が細いおかげで再構成が続き、ギリギリ判証ラインまで落ちたタイミングで「最後の結晶」を保険にしながら「森羅判証」「鳳仙花」「葦」により3ダメージ、返ってきたターンに再構成から引けた「鳳仙花」と、「黒き雷」でリーサルです!

 

デッキ相性に非常に救われた1戦でした。ドラフトの段階では事前に見えていたカードから判証が実用に耐えうると判断していましたが、実際には非常に厳しい構築となっており、また「晴舞台」を拾い損ねたことも後悔していました。なおapolloさんが拾っていた模様。

結果的には不足した2点を「黒き雷」がもぎ取ったので、お土産として持ち込んだ甲斐がありました。

 

 

2回戦

・パック作成

勝ってしまったので、ここから初ブラック炎天獲得を目指し頑張りたいと思います。

が、ここからは1回戦までと明確に違う点があります。それは、

上位卓のプレイヤーは自分の負け筋となる危険なカードを排除する傾向にあるのに対し、下位卓のプレイヤーはここから世界を楽しくしようと考える傾向にあります。そして、前者は後者の思惑に振り回されます。

ここで、私の手元に来たカード群にはぱっと見危険なカードがなく、苦手なカードと「森羅判証」を抜きます。さっき使ったからもういいでしょ…。

それからもう一度カード全体を見直すのですが、よく見ると「そして新たな幕開けを」が混ざっておりジャッジを呼ぶと、追加札がそのまま混入していた案件だったため、代わりに渡された切札はなんと「Silent IceBreaker」

お前はダメだ、代わりに世界に戻ってこい森羅判証!!!

というわけで、Silent IceBreaker(二幕「音無砕氷」)を消す代償として、また世界に森羅判証が入ってしまいました。

 

 ドラフト

ファーストピック。なんと手元に判証が来てしまったので、そのままピック。シンラ様に愛されてしまった。

続いてセカンドピック。受け取ったパックの中から現れたのは、「啓蒙」

待ってなんで君残ってるの?????啓蒙より優先ピックがあった最強パックってこと?????

判証の弾にもなるし、そもそも対応不可3/-は最強なので迷わずピック。ここまで迷わなさ過ぎて、実はほかのカードをほとんど見ていませんでした。

啓蒙がある時点でほとんどのX/2攻撃がピック対象となりえるのですが、そんな中サードピックに現れたのがこちら

 

 

 

 

 

 

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(出展:ふるよにコモンズ/BakaFire, TOKIAME)

 

 

 

勝ちましたが?????

 

 

 

対応への回答はありませんが、さすがに決まれば勝てるコンボを拾ってしまいました。

 

その後も、再起切札が比較的多い中での「どれーんでびる」や2/2となる「水雷球」、さらには「裏切り」までもピックし、デッキの方針が決まりました。

そしていよいよピックも終盤に差し掛かったとことで、とんでもないカードが回ってきます。

 

 

 

 

 

 

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(出展:ふるよにコモンズ/BakaFire, TOKIAME)

 

 

 

 

勝ちましたが?????(2回目)

 

 

 

 

 

思わず爆笑してしまいました。こんな犯罪が許されるんだなぁ。

最後に渡された「大爆砕デカメロン」にも少し笑ってしまいましたが、不純物でしかないので私のデッキはこうだ!!!

 

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※写真では最後の結晶ですが、実態は右上の神代枝です。

 

裏切りと遠心撃×2発でリーサルです。わあつよい。

どれでび流転を反論でサポートしている点も推しです。

 

桜花決闘

お相手はのばさん。階段卓ではなくお互い1-0での対戦です。

先ほどのような防御ガチガチデッキだと今回は逆に勝ち目がなくなってしまうのですが、表情や発言から察するに「わっくわくが止まりませんなこれは!あっはっは!」デッキだと予想できます。

こちらは先攻1ターン目に神代枝、2ターン目にマテリアルを開けて水雷球を埋めます。

水雷球はサブ打点ですが、遠心撃が通る保証もないので保険をかけます。ここで、

のばさん「錬成攻撃って、ハガネのカードでしたっけ?」

私「はい、そうですね。(???)」

のばさん「不在証明。対象、ハガネで。

 

 

 

 

遠心撃死んだが????

 

 

 

 

大錬成マテリアルが裏目に出て絶句でした。しかもよりによって不在証明は納4で2ターン封印されます。

しかし、ここでお相手が不在証明のためにオーラを少々払っていたため、どれでび、流転、反論+焦燥ダメージでオーラを剥がし切り、「裏切り!!!」

 

きれいにライフにダメージが入りますが、ここで封殺により流転が封じられます

なんなんだあのデッキは…。

錬成攻撃と流転が封じられる中仕方なくしゃがむと、今度は「戦場」と「八葉鏡の向こう側」を展開してきます。いったい何を構えているんだ・・・。

戦々恐々となりながらも、ようやく不在証明が終わり、かつお相手のオーラも薄いままの今こそ決めましょう!

 

 

 

 

 

行くぞ!

啓蒙!!

影の翅!!!

遠心撃!!!!!

 

 

 

 

切札はまだ2枚見えていないので正直対応があればそこまでですが、お相手相当苦悶な表情を浮かべながら悩んでおり、これは通ったか?と思ったのですが。

 

「対応。朱墨爛然。デッキトップの再起動を2回使います。向こう側が展開中なので、2オーラもらいますね。」

 

マジで大爆笑しました。違法再起動すな。

しかし、2オーラでは当然足りていないため、遠心撃自体はライフに入り、再起動で増やした手札2枚もそのまま落ちていきます。

 

そしてお相手のターン、付与札をさらに3枚増やし、「森羅判証」(相手ライフ→1→自分ライフ

 

 

なんで世界に森羅判証2枚あるの!!!!!

 

 

しかも強いやつじゃん・・・。ここでリーサルをとれないと、すべての付与札が割れて負けてしまいます。

が、ここでのドローが影の翅+裏切りという神引き。裏切りをライフに当ててリーサルです。

 

どんでん返しの連続で、これぞドラフト!という1戦でした。

マテリアルはもう使わん…。

 

 

3回戦

・パック作成

2回戦が終わり、いよいよ決勝戦です。お相手は夕張さん。chioドラフト優勝経験者であり、聞くところによるとここまでの2戦はいずれもびぐごデッキを作成して勝っている模様。ドラフト世界でのびっぐごーれむは出力火力とスピードが尋常ではないため、気合の入ったデッキ構築が求められそうです。

???「夕張さんは今回もびぐご組むんですよね?プールに入れときますね。」

???「E*LNOさんどうせまたシンラでしょ」

外野は心底楽しそうですが、こちらは午前中の決勝戦と同じくらい緊張しているので勘弁してほしいです。

「勇往邁進」など許してはならないカードを世界から抜きつつ、いざカードピックへ。

 

・ドラフト

ファーストピック。手元になんと「斬華一閃」がある。誰だよ入れたの。

「いんだすとりあ」も魅力的ですが、ここで私が斬華を拾わないとそのまま横の2人をすり抜けて夕張さんの元まで運ばれていくことは必然なので、ピックします。そもそも超絶パワーカードなので。

セカンドピック。「Refute the World」(天地反駁)が流れてくる。仕方ないなぁ。拾いますよもう!!!シンラ様美しいなぁ!!!!!

そしてサードピック。apolloさんから「流しましたよ。」と言われパックを見ると、先頭に「ふりまわし/つきさし」が。まじかぁ。

実は以前のchioドラフト大会で、先にふりまわしを見せてしまったために天地反駁中にケアされた苦い思い出があります。しかし、それを教訓に隠し通せば、お相手びぐごだし当たる可能性もありますね。

その後も山紫水明や反論、衝音晶など反駁デッキのパーツを集めながら、ふりまわしケア対策の効果力赤札も丁寧に拾っていきます。

 

そうしてできたのはこちら!

 

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ブレッブレでかつ切札の3枚目が見切れており大変申し訳ないのですが、

通常札左から、反論(新幕)、山紫水明、衝音晶、ふりまわし/つきさし、反攻、一閃(二幕)、斬華一閃

切札左から、Refute the World、Tobi-Kage、久遠ノ花です。

 

ライフプランは全く計算できておりませんでしたが、反駁が切れるまでに8点は取りたいです。

 

・桜花決闘

お相手先攻から2宿し。もうびぐご確定しましたね。

対するこちらは1宿し。様子を見ます。

そこからお相手は無音壁で防御を固めながら、びぐごとどれでびを開けます。ちゃんとそろってるなぁ…。

全力札もしっかりと揃っているためびぐごが2回ほど起動しながらも、こちらは久遠分のフレアを貯めます。

ここまでのお相手の動きのおかげでダストは十分にできたので再構成から手札を整えると、返しに振ってきた赤札は間合3-4である斬と二幕薙斬り。ここでお相手が間合4に留まってくれると睨み、Refute the World!

そして目論見通りに間合4のまま次のターンが返ってきたため、

 

喰らえ!ふりまわし-/5!!!

 

 

 

対応なし!ライフにダメージが入ります!

そのまま山紫水明と反論で3点、反駁が切れた後に久遠でリーサルです!

 

 

 

というわけで、午前中に引き続き午後の部でも優勝しました!

先ほど全試合BANされてしまったシンラ様のデッキを3戦とも組むことができた上に、初のブラック炎天獲得で非常にテンションが上がってしまいました!!

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ひさしぶりにchioドラフトを体験しましたが、やはり普段できないゲーム体験とは非常にワクワクして良いですね。

あと、シンラの各カードは、シンラのカードプール内であるからこそ許されている効果が多いため、ドラフトに向いているんだなぁと感じました。

いよいよ、E*LNOドラフトも調整を進めて大会に持ち込みたいと思いますので、その際はぜひ皆さまご参加いただけますと幸いです。

 

それでは、みなさまごきげんよう