こんにちは、E*LNO(えるの)です。
先日開催されましたさいたまふるよにアナザー第9回大会、通称「大爆砕デカメロン大会」について、主催者視点でレポート記事を書きたくなったので、載せようと思います。
書いているうちに特殊大会の開き方についても触れる部分があったので、今後特殊レギュレーションの大会のを開こうかな、と考えている方は、読んでみると面白いかもしれません。
- 前日譚 其の壱
私が主催する「さいたまふるよにアナザー」というイベントでは、特殊なレギュレーションを中心としたふるよにの大会を企画しています。
8月、うだるような暑さが続く中で私はふと考えていました。「夏らしいイベント企画したいなあ…。」
夏…海……スイカ割り………
「大爆砕デカメロンだ!!!!!」
思い立ったが吉日、大会開催の許可を頂くため、早速メールを送ります。
私「通常のカードプールに加えて「大爆砕デカメロン」を使用できる大会を開いて、かつ完全戦の景品出してもらえないでしょうか…?」
BakaFire氏「ご連絡いただいたうえであればもちろん問題ございません。」(原文ママ)
こうして、大爆砕デカメロン大会の開催が決定したのでした。
実際に大会を開催できたのは9月の後半になりましたが、まだ暑かったのでセーフです。
- ルールの整備
大会の開催が決定しましたので、ルールの整備を行います。
実はこの「大爆砕デカメロン」というカード、ジョークカードゆえに大会での使用ルールが確立されておらず(当たり前)、多くの頓智が効いてしまい、挙句の果てには公式から「両者の同意の下で良しとするといい」と返されてしまう始末です。(気になる人は、【公式】ふるよにオボロちゃん質問箱(@furuyoniFAQ)に寄せられた質問から探してみてね!)
まずはレギュレーションを決めます。
「大爆砕デカメロン」についての考察などしているわけがないので、正直どのメガミが悪さをするか把握しきれません。そこで、三拾一捨にすることで、明らかに悪さをするであろうメガミをBANできると考えました。
こうして完全戦/三拾一捨の大会に決まりました。
ここで改めて明記しておきますが、優勝者には完全戦の賞品が出ます。
次に、デカメロンそのものについてルールを作っていきます。予め大会のtwiplaページに詳細を明記することで参加者は把握(と研究)ができますし、何か問題が発見されれば指摘してもらうこともできます。
私は事前に起こりうる頓智質問を予想したうえで、以下のようなルールを制定しました。見やすさのために簡略化しています。
・プロキシカードなので、裏が不透明なスリーブを使用。・「大爆砕デカメロン」は帯電する。・2回戦目以降の上位卓への介入を禁止。・両手でこのカードを持ち3回回る。机などに手を触れないこと。・置く時は静かに置く。・声による妨害を認めます。・椅子などをどけて安全確保。・印刷サイズは通常のカードと同じサイズ。・使用宣言からカードを置くまで、使用したプレイヤーのいるボード上の桜花結晶を動かすことを禁止。・桜花結晶の置き方は自由。(ただしジャッジを呼ぶ必要がない範囲で)
- 前日譚 其の弐
いよいよ大会のtwiplaページも作成したので、大会を告知します。
事前にさいたまふるよに大会の中で「デカメロン大会今度やるかも」みたいな話をしていたので、そういったお祭りイベントが好きな数名はすぐに参加登録をしてくれました。
しかし、過去のぶっ飛んだ内容の大会(例:全自動眼前構築ロボ強制出動大会)などの経験から、このような大会は参加する人をある程度選んでしまい、満員には届かないとなりがちです。実際に、開催3日前までは参加登録者は5/8名。
デカメロンの素振り練習をしたり、無限デカメロンの検討を進める参加者たちの様子を眺めながら、やはりこの手の試みは難しいな…と感じていました。
いよいよデカメロン大会を翌日に控え、参加者リスト作成のために大会ページを確認した私の目に衝撃の光景が映ります。
参加人数 8/8名 満員!
なんで?????
いや、本当にありがとうございます。主催として、満員でイベントを開催できることほど嬉しいものはないのです。ましてやそれが自分の企画した内容ならなおさらです。
どうやら仲のいい人同士でお誘いなどもして頂けていたようで、無事に満員で当日を迎えることができました。
こうして、デカメロン大会は当日を迎えることになります。
- デカメロン大会当日、ルールの穴をつく参加者たち
当日、いつも通り早めに会場入りして設営を始めます。今回はプレイヤーが立ち上がってその場で3回転を始めるため、必要最低限の椅子だけを残し、机の間隔も普段の1.5倍程度確保します。
開場の旨を連絡し、参加者たちが続々と入ってきます。そして、おもむろにフリープレイ卓でデカメロンを取り出し、練習を始めます。気合十分ですね!
さて、参加者が全員集まったところで、改めてルールを説明します。ここで質問を募集することで、参加者の頓智お披露目大会が始まるという寸法です。
早速参加者から質問が。
???「<ゲーム外>領域には無数の桜花結晶が存在していると統合ルールにありますが。」
私「(お察し)はい、ありますね」
???「桜花結晶トークンを80個持参したので、ボードの周りにばらまいてもいいですか?」
私「(絶句)」
主催として各シーズン一度は総合ルールに目を通していますので<ゲーム外>に無数の桜花結晶が存在しているのは知っていましたが、問題はそこではありません。
そのために桜花結晶もってきたんですか!!!80個も!!!!!
この大会、正直楽しんでもらえればそれが一番なので、あらゆる面で寛容に受けようと心構えていた私はこう告げます。
私「両者の合意の下であれば認めます。」
ちなみに、実際に大会中用意された<ゲーム外>の桜花結晶は下のツイートをご覧ください。この結晶の上に大爆砕デカメロンが命中した場合、無数にある桜花結晶のうちたまたまそこに当たったという概念で虚空からダストが生成されます。
さいたまふるよにアナザー第9回大会
— E*LNO(えるの) (@e_lno) 2020年9月21日
1回戦のマッチングが発表され、各自テーブルを選択します
ある卓では、両者の合意の元、ゲーム外領域に無数の桜花結晶がばらまかれました! pic.twitter.com/badbuygLNs
その後は、カナヱの構想カードの結晶が落ちた場合は構想カードがただそこに残り続ける、付与札の上でない種結晶や造花結晶は桜花結晶ではないためダストに行かない、上から見て桜花結晶にカードが一部でも被っていれば乗っている判定、など細かい確認が進みます。
そして、次のルール説明に進みます。
私「2回戦以降は上位卓への介入を禁止します。1回戦はどこの卓に歩いて行って撃ってもOKです!」
私以外「え、スタート地点って自分の卓固定じゃないんですか…?」
私「……え?」
どうやら、私のスイカ割りの認識が少々間違っていたようです。確かに、よく考えれば本来のスイカ割りって、スタート位置から目を閉じたままスイカまで歩いて行って棒を振り下ろす、という流れでしたね…。
しかし、参加者全員そちらの方が面白そう、ということでスタート位置は任意に決まりました。
私「では、少し認識の齟齬がありましたので補足しますね。2回戦以降は、上位卓付近をスタート位置として故意にデカメロンを当てに行くことを禁止とします。」
???「では事故なら大丈夫ですね!」
もうどうにれもなあれ☆
というわけで、3回転したつもりが3回転半だったのでたまたま上位卓に直撃してしまったてへぺろデカメロンが黙認されることになりました。
既に不穏な空気が漂ってきましたが、何はともあれルールの確認は以上です。
私の想定を大きく超える事態が思っていたよりも少なかったですね。(本当か?)
それでは、いよいよ「大爆砕デカメロン大会」開幕です!
- 開幕!
折角なので、参加者が持ち込んだメガミを紹介しましょう!(順不同)
炎機勾
琵機塵
絡爪鎌
刀戦乗
絡嵐勾
金乗仮
絡鏡仮
絡棹仮
メガミの採用率は次の通りです。
ユリナ12.5%(O:12.5%)
サイネ12.5%(A1:12.5%)
ヒミカ12.5%(A:12.5%)
オボロ12.5%(A:12.5%)
ハガネ12.5%(A:12.5%)
クルル75%(O:50%/A:25%)
サリヤ25%(O:25%)
ライラ25%(O:12.5%/A:12.5%)
ウツロ25%(O:12.5%/A:12.5%)
ホノカ25%(A:25%)
ヤツハ12.5%
メグミ12.5%
カナヱ37.5%
来年に向けて、デカメロン環境を研究してみてはいかがでしょうか?
さて、正直色々なことが起こりすぎて、細かく語っているととんでもない分量になってしまうため、ここからは大会の様子をダイジェスト形式でお送りします。
大会開始後、わずか1分で起動するデカメロン(炉火+Stunt+1宿し+再構成)
5フレア確保に対し、「封殺」による「大爆砕デカメロン」の指定
ギャラリー全員から自ライフ領域へ声で誘導されるも、さすがに気づき相手ライフ領域へカードを当てるファインプレー
床に置かれるデカメロン
対デカメロン式桜花結晶配置
ライフの置き方的に、スイカの種にしか見えなくなってきた… pic.twitter.com/WveaNz7ZKd
— E*LNO(えるの) (@e_lno) 2020年9月21日
さいたまふるよにアナザー第9回大会
— E*LNO(えるの) (@e_lno) 2020年9月21日
第2回戦
メガミ選択が開始しています
両者合意の元、ライフなどの桜花結晶は、任意の位置に置く事が出来ます#ふるよに pic.twitter.com/t30NyruWCf
隣の卓から飛んできたデカメロンにより虚空からダストが生まれる⇒リソースが確保されたため機巧が揃う⇒びっぐごーれむ起動⇒ライフダメージにより湧いたフレアからデカメロン起動⇒対戦相手の全てのオーラとライフを奇麗に覆いつくしリーサル
さいたまふるよにアナザー第9回大会
— E*LNO(えるの) (@e_lno) 2020年9月21日
大爆砕デカメロンがライフ9点に直撃しリーサルです!#ふるよに pic.twitter.com/jn3L53JpkI
右向け右、回れ右により、90度・180度回転を推定するプレイング
りげいなーを打つために赤マナを置くと、その攻撃でリーサルになるため、結果デカメロンが打てない
隣の決勝卓に不慮の事故でデカメロンを飛ばすことしか考えていない下位卓のみなさま
3戦とも<ゲーム外>に結晶をばらまくことを許されたウツロAと、3戦とも<ゲーム外>に結晶をばらまくことを許されなかったウツロO
以上です。いかがだったでしょうか?
当日は会場内が非常に盛り上がり、またTwitterでの反響も大きく非常に驚きました(通知でスマホの充電が50%→20%まで減りました)。
また来年も、という声を何件か頂きましたので、おみくじ大会とともに毎年の恒例行事となりそうです。
来年は、錬成するたびにカードサイズが大きくなるデカメロン大会をお楽しみください!
ではでは!